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イーサリアムの金融利用~OmiseGoの目指す経済を技術レベルで理解する~

コンテンツの概要
文字数 : 約13,000文字
ページ数 : 約30ページ

皆さんこんにちは。主に技術面を担当しますハチワレ猫と申します。本稿では、タイに開発の本部を持ち、プライベートICOで2,500万USDを調達したOmiseGoが中心となり開発している「OmiseGo eWallet」をご紹介します。
イーサリアムを金融利用するOmiseGoの目指す、最終的なエコシステムを理解することで、イーサリアムはビットコインよりも柔軟性に富むことがわかり、Blockchain2.0をより詳しく理解することができるでしょう。
前半では非技術者向けにOmiseGoのエコシステムと今後を説明。後半では技術者向けにコードの例を交え、OmiseGoネットワーク上で実際にトークンを発行し、送金テストを行ったり、iPhoneアプリでOMGを使用して、商品購入の手順などを詳しく解説しています。

コンテンツの主題
プログラム
仕組み
実演
目次
  • 1 1.OmiseGoが目指すイーサリアムを活用した金融
    • 1.1 1-1.構想とロードマップ
    • 1.2 1-2.OMGネットワークが目指す最終的なエコシステム
  • 2 2.技術的にOmiseGoを理解する
    • 2.1 2-1.eWalletの概要
    • 2.2 2-2.eWalletの技術的設計5要素
    • 2.3 2-3.ウォレットシステムの理解
      • 2.3.1 2-3-1.Minting(発行)プロセス
      • 2.3.2 2-3-2.Burn(消却)プロセス
      • 2.3.3 2-3-3.特定アカウントからの貸方計上または借方計上
    • 2.4 2-4.複式簿記を用いたトランザクション
      • 2.4.1 2-4-1.eWalletトランザクション
      • 2.4.2 2-4-2.Local Ledgerトランザクション
      • 2.4.3 2-4-3.Local Ledgerエントリー
    • 2.5 2-5.Local Ledger Database記録例
    • 2.6 2-6.異なるトークン間の転送について
    • 2.7 2-7.Conventions(慣例)
  • 3 3.独自トークンを発行し送金してみる(デモ)
    • 3.1 3-1.OMG eWalletでBokujyuトークンを発行する
    • 3.2 3-2.マスターアカウントから送金
  • 4 4.eWallet SDKで組んだIOSアプリをテストする(デモ)
    • 4.1 4-1.セットアップと実行
    • 4.2 4-2.OMGを使用して購入アプリテスト
  • 5 5.結論と考察
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