イーサリアムの大幅な高騰により、「いかに最大利益を確保して利確するか」という問題があります。国内ではビットコインやイーサリアムが仮想通貨取引所で気軽に利確できるほどの流動性がないため、これは大口投資家には死活問題であり、クリアしなければならない最後の課題と言えるでしょう。
また仮想通貨取引所は高い手数料やコインチェックのようなスプレッドによる一般的な手数料を大幅に上回る”実質的手数料”があります。本稿では大口投資家がETHなどの仮想通貨取引所で流動性が乏しい仮想通貨を、非常に高い手数料を支払わずに最大利益で利確する手法と戦略について具体例を用いて詳しく解説を行います。
- 1 仮想通貨取引所の特性
- 2 コインチェックの実質手数料
- 3 FXと比較すると最大1844倍の手数料
- 4 販売所形式にも利点がなくはない
- 5 国内の流動性は低い
- 6 大量のETHを最大利益で売却するコツ
- 7 以外と知られていない便利機能
- 8 最大利益を得る利確方法
- 9 平均売却単価の比較
- 10 戦略の要
- 11 利確後の計画
- 12 まとめ
仮想通貨取引所の特性
仮想通貨取引所には、主に下記2つのタイプが存在します。
1.板取引を提供し、手数料を取る仮想通貨取引所
2.販売所形式の相対取引を提供する仮想通貨取引所
1はbitFlyerやLiquidなどの仮想通貨取引所で、ビットコイン以外にもイーサリアムなどのアルトコインも板取引ができます。これらの形式は世界で一般的でスタンダードとなっています。一方で日本独特の形式では2の販売所形式での相対取引がありコインチェックやbitFlyerの販売所などがこれに該当します。
コインチェックの実質手数料
これは手数料が無料であると表記しているものの、購入と売却のスプレッドは
ビットコイン:21.9万円
イーサリアム:9099円
となっていることがわかるでしょう。
中央値がマーケットの気配値であるとしたとき、コインチェックの販売所の実質手数料は
ビットコイン:3.03%
イーサリアム:3.69%
となります。
FXと比較すると最大1844倍の手数料
これはFXのスプレッドが基本的にドル円が1通貨につき約0.2銭、ユーロ円が約0.4銭であるので一般的な相対取引と比較したコインチェックの手数料は
ビットコイン:約758~1516倍
イーサリアム:約922~1844倍
となることになります。例えば100ETHをコインチェックで売却する場合、手数料は約45万円となるということになります。これはFXのような流動性の高いものと比較したとしても、あまりにも高すぎて投資家には厳しい環境であるということになります。
販売所形式にも利点がなくはない
一方でフラッシュ的な取引においてはこのような暴利の販売所形式でも利点がないことはありません。販売所の利点は
「コインチェックが