目次
- 1 1.イーサリアム送金の経費計上
- 2 2.会計ソフト取り込み時のエラー防止
- 3 3.Compoundの利益を確定申告(or決算)する
- 3.1 3-1.WETHの扱いはどうなるのか?
- 3.2 3-2.レンディングする際の手数料
- 3.3 3-3.ETH金利の課税タイミングと勘定科目
- 4 4.Etherscanから利率を計算する
- 4.1 4-1.コントラクトの履歴
- 4.2 4-2.UnwrapしたETHの数量を確認する
- 5 5.仮想通貨レンディングの立ち位置
1.イーサリアム送金の経費計上
イーサリアムの送金は必ずガスコストがかかります。これは取引所に支払っているかマイナーに支払っているかによって支払い先は変わるものの、常に手数料をユーザーが払っています。
例えばEtherscanで無造作に開いたトランザクションを見てみましょう。
出典:https://etherscan.io/txs?block=7245334
このトランザクションは、1.3ETH送金をして0.000113ETHの手数料を支払っています。これはおおよそ個人からの送金であるとみられるので、送金手数料はマイナーに支払っていますが、取引所からの出金の場合は
0.005ETH手数料 = (取引所の利益 + 実際のトランザクション手数料)
となっています。つまり、取引所から出金した場合にはEtherscanのトランザクション手数料は計上でず、取引所に対して支払った0.005ETHを勘定科目の”支払手数料”や”雑費”で計上します。ウォレットからの場合は0.000113ETHを同様に計上します。
2.会計ソフト取り込み時のエラー防止
仮想通貨特有の問題ですが、コントラクトのガスは1円だったり1円以下であることもあります。ETHでは当たり前でも、この少数点および1円以下のコントラクト手数料というのは実は落とし穴であったりするのです。
例えばマネーフォーワードなどの会計ソフト