PlasmaCashとDPoSによるスケーリング可能なサイドチェーンLoomNetwork

イーサリアムの技術担当のハチワレ猫です。今回はイーサリアムの2nd Layerの技術である「Loom Network」について解説を行います。Loom Networkは、イーサリアムのスケーリング問題を解決すべく開発されたインフラのプラットフォームとも言えるものであり、実際にプロダクトとしてリリースされた初めてのものです。
彼らは一貫して、実プロダクトをリリースした後に詳細ドキュメントを発表するというスタンスを取っており、いわゆるホワイトペーパーはありません。
本稿では、イーサリアムベースのプロジェクトとしてサイドチェーン技術のPlasma Cashを実装した初のプロジェクトであるLoom Networkの特徴と、Plasmaを中心に詳しく学ぶことができます。

• 1 1.Loom Networkとは
  • 1.1 1-1.DAppチェーンとそのメリット
  • 1.2 1-2.DPoS によるスケーラビリティ
  • 1.3 1-3.PlasmaによるEthereum上におけるセキュリティの担保
• 2 2.DAppsのスケーラビリティ問題
  • 2.1 2-1.サイドチェーンを利用したEthereum DAppのスケーラビリティソリューション
  • 2.2 2-2.アプリケーション特化型サイドチェーン
  • 2.3 2-3.DAppチェーンとは
    • 2.3.1 2-3-1.民主的なDappチェーン
    • 2.3.2 2-3-2.Delegated Proof-of-Stakeのスケーリング
    • 2.3.3 2-3-3.パブリックでシェア可能であるという利点
    • 2.3.4 2-3-4.セキュアかつ攻撃インセンティブが低い
    • 2.3.5 2-3-5.DAppChainsの構築はデベロッパーフレンドリー
  • 2.4 2-4.Dappチェーンで可能なこと
  • 2.5 2-5.Loom Network DAppチェーンまとめ
• 3 4.Plasmaとは
  • 3.1 4-1.Plasma CashとPlasma MVPとは
  • 3.2 4-2.Loom NetworkがPlasma Cashを実装した理由
  • 3.3 4-3.Plasma Cashは資産を如何にして守るのか
  • 3.4 4-4.Plasma Cashの仕組み
• 4 5.LOOMトークンとは
  • 4.1 5-1.LOOMトークンの仕組み
  • 4.2 5-2.Zombie Battlegroundでのカード入手方法
  • 4.3 5-3.Loom Networkのサポートとサービス
• 5 6.リファレンス
• 6 7.結論と考察