コンテンツの概要
文字数 : 約5000文字
ページ数 : 約8ページ
2019年はイーサリアムの飛躍の年になるのか?2018年はICOのETH売りから94%の暴落を記録したものの、イーサリアムは2019年にコンスタンティノープルとイーサリアムの1.xを控えています。
また、2018年のDAppsから見出された新たなキラーアプリとその仕組みから、ファンダメンタル的に2019年のETH価格と今後を予測しました。本稿では、主にテクニカルではなくエコシステム全体が及ぼす経済効果と、今後の実装モデルから今年1年間の全体的な動きを分析し解説しています。
コンテンツの主題
実装と影響
ETH経済
価格影響
目次
- 1 1.イーサリアム2019年展望
- 2 2.開発面
- 2.1 2-1.コンスタンティノープル
- 2.2 2-2.イーサリアム1.x
- 3 3.Dapps
- 3.1 3-1.DappsのキラーアプリとOSSの欠点
- 3.2 3-2.2019年のキラーDappsとその片鱗
- 4 4.ETH価格予測とその根拠
- 4.1 4-1.Ethereum 2.0におけるBeacon Chainと価格の関係
- 4.2 4-2.ネットワークに還元する仕組みと価格への大きな影響
- 4.3 4-3.イーサリアム1.xで実装されるState Rentの経済効果
- 4.3.1 4-3-1.Rent費用の概算
- 4.3.2 4-3-2.イーサリアムの成長と共に与える莫大な経済効果
- 5 5.結論と考察
- 6 6.要点まとめ
1.イーサリアム2019年展望
2018年のイーサリアムを振り返ってみると、年始に最高価格となる18万円を記録。その後コンスタンティノープルの度重なる遅延やCasper FFGのファイナリティの問題からのCasper実装延期、EOSの4,000億円分のETHの売却とメインネットローンチによる暴落開始。EOSに続いて我先にと資金確保のためのICOによるETH売りから94%の下落を記録しました。
実装面や価格ではパッとしなかったETHの2018年ですが、2019年の開発実装や、ETH価格についての年間の展望を予測してみましょう。
2.開発面
ロードマップ上では、1月にEIP-1234を含むコンスタンティノープルの実装、6月頃にeWASM実装やRentとIPFSなどのブロックチェーンの今後の問題解決を試みるEthereum 1.x(以下ETH1.xとする)が控えています。
2-1.コンスタンティノープル
コンスタンティノープルのEVMのOPCODEは、eWASMの実装から