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DeFi講座仮想通貨のポートフォリオを組む戦略 ~DeFiで変わるポートフォリオ~

コンテンツの概要

仮想通貨を投資の資産クラスと考えたとき、”ポートフォリオの組み方”を考慮しなければいけません。また2020年ではイーサリアム上の非中央集権金融”DeFi”のブームにより、このポートフォリオの組み方は大きく変化したため、ポートフォリオの見直しを行う必要があります。
本稿では仮想通貨のポートフォリオを組む場合の基本となる考え方と、戦略について詳しく解説を行います。

目次
  • 1 ポートフォリオとは?
  • 2 投資におけるリスク許容度
  • 3 法人か個人投資家かは重要
  • 4 資産クラスとは?
  • 5 ポートフォリオを組む際の重要な考え方
  • 6 仮想通貨のポートフォリオ
  • 7 アルトコインは組むべきか?
  • 8 リスクとリターンは表裏一体
  • 9 仮想通貨の鉄則
  • 10 ポートフォリオの割合
  • 11 ポートフォリオの割合変更条件
    • 11.1 ポイント1
    • 11.2 ポイント2

ポートフォリオとは?

仮想通貨などの投資におけるポートフォリオ(Portfolio)とは、

 

「現在投資また保有している資産の組み合わせやポジション、比率など」

 

を指します。例えばビットコインやイーサリアムを長期目線で保有している場合、あなたのポートフォリオはビットコインとイーサリアム、日本円の預金残高を合計したものがポートフォリオということです。仮想通貨だけに限らず、投資をする場合にはこのポートフォリオを必ず認識しておく必要があり、自分のリスク許容度や年齢、年収などによってこの組むべきポートフォリオが異なるのです。

 

投資におけるリスク許容度

ポートフォリオを組む際に考えなければいけないリスク許容度とはつまり、

 

「自分がどこまでのリスクを取ることができ、もしもの下落などのときに耐えることができるか」

 

を示します。このリスク許容度は

 

・年齢

・家族構成

・年収

 

によって異なり、すなわち高いリターンを求めてどれほどリスクテイクすることができるかを自分の属性やスキル、置かれている立場によってリスク許容度が変化するということです。例えば年収1000万円で一人暮らしの30代の場合、500万円のイーサリアムポジションがあって10分の1に下落したとしても、含み損は450万円ありますが家族を養う必要がなく、年収が高いことによってこの損失を1年以内に上回る収入が入ってくるため”リスク許容度は高い”と言えます。

一方で同じ年収1000万円でも、子供が3人いて大学などの学費がかかる場合、この30代独身の人よりもかかる責任や家族の扶養から考慮しても同じだけのリスク許容度はないことがわかるでしょう。また後者の場合でも日本円における貯蓄が1億円あれば、前者よりリスク許容度が高くなります。

このように投資家の属性や収入、スキルや家族構成、若さや社会的地位によってリスク許容度が異なり、さらにこれらはポートフォリオの組み方に影響を与えるということです。

法人か個人投資家かは重要

またこれらのポートフォリオやリスク許容度は法人か個人かによって大きく異なります。例えば墨汁うまいは約5年法人投資家として仮想通貨のトレーダーとして生計を建てていますが、個人投資家とは全く異なるリスク許容度があります。これは主に税制や節税によるものであり、個人と法人では仮想通貨の税制が全く異なるからです。

 

仮想通貨の税制と法人投資家については墨汁マガジンVol.227「平成31年仮想通貨の税制改正による投資戦略への影響」を参照してください。

 

また個人と異なって法人の場合では権利として認められている合法的な節税があり、これらの節税はポートフォリオによって大きく異ることから、個人とは違う視点でトレードや投資、ポートフォリオを組む必要があるのです。法人の場合は

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