イーサリアムのzkEVMやOP StackなどのL2、さらにはOrbiter FinanceやLayerZeroなどの高額エアドロップが期待されている一方、シビル問題はより激化しており各プロジェクトはシビル認定の脚切りをより強めてくることが予測できます。
本稿ではこれらエアドロップの条件となる可能性の高い”Gitcoin Passport(ギットコイン・パスポート)”とスコア20以上をはじめかた目指す方法について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
- 1 Gitcoin Passport(ギットコインパスポート)とは?
- 2 Gitcoinの提供する”Public Good”
- 3 Gitcoin Passportの特徴
- 4 Gitcoin Passportのシビルスコア
- 5 0から20以上にする条件
- 6 Gitcoin Passportスコア別の難易度
- 7 Gitcoin Passportの使い方
- 8 SNSでのスコア
- 9 オンチェーンリピュテーション
- 10 ENSとNFT
- 11 zkSync EraとLite
- 12 ガバナンスの重要性
- 13 イーサリアム(L1)の使用
- 14 イーサリアムで支払ったガス(手数料)の確認
- 15 マルチシグコントラクトを作成する
- 16 Guildのロール
- 17 Twitter(X)API変更でGuildに参加できない場合
- 18 スコア20以上を獲得する方法
- 19 20に満たない時に押し上げる方法
- 20 基本的に個人情報(KYC)は不要
Gitcoin Passport(ギットコインパスポート)とは?
今後仮想通貨のエアドロップでスタンダードとなると考えられているGitcoin Passportとは、
「オンチェーン・リピュテーション及びSNSやKYC情報を元に対象のEOA(イーサリアムアカウント)がシビルでないかとスコア化するID認証アプリケーション」
を指します。
つまりGitcoin Passportを簡単に表すとすれば”分散社会認証情報を提供するアグリゲーター”であり、エアドロップを計画しているzkEVMやL2プロジェクト、さらにはよりシームレスなガバナンスをシビルアカウントを排除しつつスコアをベースにして脚切りすることができるということです。
Gitcoin Passport公式:https://passport.gitcoin.co/
Gitcoinの提供する”Public Good”
Gitcoin Passportはその名前の通りGitcoin(ギットコイン)が提供するサービスであり、
「デジタルアイデンティティ(Digital Identity)つまり”インターネット上での身元確認”は公共財(Public Goods)である」
という概念の元、BOTやシビルなどのガバナンスの妨害やエアドロップにおける不正利益、ユーザー認識の阻害を防止できると考え2022年8月29日に発表したリピュテーションサービスとなっているのです。
Gitcoinについては墨汁マガジンVol.720「イーサリアムのGitcoin(ギットコイン)とは?Quadratic Fundingの仕組みと寄付をする意味」を参照してください。
Gitcoin Passportの特徴
同様の後発サービスとしては
・Nomis(https://nomis.cc/layerzero?ref=YGT5LzgbMW)
・TrustGo(https://trustgo.trustalabs.ai/search?s=4ZW2DAS)
・DeBank(https://debank.com/profile/)
*招待リンクを含む
などがありますが、これらのプロジェクトはオンチェーン・リピュテーションを主軸としているものの、
「Gitcoin PassportではWeb3だけでなくWeb2、さらにはKYC情報を総合してスコア化している」
という点が大きな違いがあるのです。
またTrustGoではリピュテーションにGitcoin Passportのスコアが含まれており、今後のエアドロップ条件に含まれることになると考えられるでしょう。
Gitcoin Passportのシビルスコア
Gitcoin Passportでは
「シビルスコアとして最低ラインの20を設けており、TrustGoやその他サービスでも基本的にGitcoin Passportのスコア20以上を最低値」
としています。
従ってエアドロップでシビルを狙うならば、そのアカウントの数だけGitcoin Passportをクリアできるだけの要件を満たす必要があるのです。またGitcoin Passportスコアの注意点としては
1.有効期限がある
2.