仮想通貨だけに限らず、デイトレやスキャルピング、スイングのような短期トレードは長期トレードと異なった利点がある一方、”相場”や”トレンド”を理解していなければ思いがけない損失を招くことが多々あります。特にトレード手法がデイトレやスキャのような短期だけである場合、知らず識らずのうちにリスクの高いポジション取りやエントリーをしていることが多々あり、これはビットコインやイーサリアムのような1年で10~20倍に高騰したり暴落したりするボラティリティが高い投資アセットにおいて致命的であると言えるでしょう。
本稿では短期トレーダーが注意しなければいけないこと、いかに損失を抑えて利益を伸ばせるポジションを取れるかを考えるトレードの考え方について詳しく解説を行います。
- 1 短期仮想通貨トレードで気をつけること
- 2 チャートの時間足の重要性
- 3 トレンドを考慮してポジションを決める
- 4 ポジション別の勝率とリスクを判別する
- 5 短期トレードの利点を理解する
- 6 トレードの補助となるインジケータ
- 6.1 トレンド定義の補助インジケータ
- 6.2 利確目安の補助インジケータ
短期仮想通貨トレードで気をつけること
まず重要となるのは
「相場は大きなものに巻かれる」
というこを知ることです。短期トレーダーでトレンドが読めておらず、
「ここは下がりそうだと思ったのになんで上がるんだ」
というような疑問をツイッターなどで見かけます。このような場合、例えば短期チャートで1分足や15分足などしか見ておらず、長期トレンドを考慮していないことが主な理由となります。相場はかならず
長期トレンド > 短期トレンド
資産クラス > 個別銘柄
というように、短い期間より長期間、個別の銘柄より同一資産クラスというより大きなカテゴリーに影響されるため、視野を広げてテクニカル分析を行いましょう。これは墨汁マガジンVol.530「【2021年版】ビットコイン下落を予測する今後の重要指標」でも見てわかるように、仮想通貨に限らず相場の基本であるということがわかります。
短期トレンドが長期トレンドによって影響をうける理由についてはテクニカル分析講座Vol.3 「テクニカル分析におけるトレンドの重要性 初心者を脱却して勝率を上げるための考え方」を参照してください。
チャートの時間足の重要性
では短期と長期の分析を考えるために、チャートの時間足について考えてみましょう。チャートの重要な時間足と短期長期の関係は
1分足 → 超短期
5分足 → 短期