イーサリアムエコシステムにおけるWeb3ウォレットの定番といえばメタマスク(Metamask)ですが、最近はラビー(Rabby)ウォレットを使用する例がDeFi界隈では増えてきていると言えるでしょう。
本稿ではMetamaskの代替えまたは移行先として利用が増えているRabby Walletの特性と使い方、利点や欠点について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。



- 1 Rabby(ラビー)とは?
- 2 Rabbyウォレットの概要
- 3 Rabbyが対応するEVM73チェーン
- 4 Rabbyのエアドロップ
- 5 DeBankの解説一覧
- 6 Rabbyウォレットを使うべきか?
- 7 Rabby使用時の問題点
- 8 “Metamask” vs “Rabby”
- 9 Rabbyウォレットの利便性
Rabby(ラビー)とは?
Rabby(ラビー)とはイーサリアムエコシステムのEVMチェーンまたはEVMを導入したL2、zkEVMのみをサポートしたWeb3ウォレットを指します。RabbyはポートフォリオアグリゲーターであるDeBank(デバンク)が開発したWeb3ウォレットであり、基本的な機能はDeBankとリンクしているというのが大きな特徴と言えるでしょう。
イーサリアムエコシステムにおいてのWeb3ウォレットはイーサリアムファンデーションが開発を終了したMistからMetamask(メタマスク)が主流となり、
Metamaskについてはリサーチ・レポート「【完全版】メタマスクのエラー対処法一覧イーサリアムやL2、EVM経済圏での接続できない場合どうすればいいのか?」を参照してください。
Rabbyウォレットの概要
Rabbyが対応するEVM73チェーン
2024年2月現在、Rabbyが対応しているEVMチェーンのメインネットは73チェーンとなっています。各対応チェーンとガストークン、ガバナンストークンは下記となっています。
StarknetはイーサリアムのL2であるzk-Rollupであるが、LineaやzkSyncなどのzkEVMではなくCarioVMとなる”CVM”であるためDeBank及びRabbyは対応していない。同様の理由でStarkExなども対応していないため注意
Check
Rabbyのエアドロップ
Rabbyは2024年1月に「Rabby Point」を発表、Rabbyを使用していなくても下記条件を満たすユーザーにはすでにRabbyポイントが割り振られています。
条件としては
・ウォレット残高
・MetamaskSwpa利用
・Rabbyアクティブユーザー
・DeBankのRabbyバッジ保有者
・ジェネシスNFT保有者
の実績に応じて配布されており、Metamaskをメインで使用していた場合やTrezorやLedgerなどのハードウェアウォレットの場合でもウォレット残高やMetamask Swapの使用に応じてポイントが割り振られているのです。
RabbyポイントをClaim時にコードに
BS0182SMAJH1
を入力するとボーナスで100ポイント付与されるとのことです。
このRabbyポイントは最近のエアドロップの広告としての前提ポイントとして導入されており、RabbyのエアドロップまたはDeBankのエアドロップに直結するということになるでしょう。
DeBankの解説一覧
【完全攻略】DeBankとは?エアドロップ獲得戦略とランキング1000位以内に入る方法
Vol.903「DeBankで100M TVFを目指しつつ1000フォロワーを獲得する最適な方法」
Rabbyウォレットを使うべきか?
まず結論からいうと、
でしょう。
その理由としてRabbyには問題点かいくつかあり、
1.Metamask