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量子コンピュータの脅威は仮想通貨投資家が思っている以上に早く暗号額の根本的な次世代移行を必要とする一方、影響範囲は限定的となっています。本稿ではなぜイーサリアムやビットコインが量子コンピュータに対して脅威にされされる可能性として取り上げられているのか、今後はどうなるのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
量子コンピュータによるビットコインの脅威の根本原因については墨汁マガジンVol.1239「量子コンピュータがもたらす仮想通貨(暗号資産)への脅威を正しく理解する」を参照してください。
量子コンピュータは銀行にも脅威
まず結論からいうと量子コンピュータのShorアルゴリズムでは既存金融にも脅威になります。というのイーサリアムやビットコインが採用している暗号は特別というわけではなく、基本的に楕円曲線暗号をベースにしている点は銀行も同じだからです。
例えばビットコインやイーサリアムの基本的署名はECDSAで楕円曲線「secp256k1」をベースにしており、Beacon ChainではBLS署名、銀行システムではECDSA/RSA-PSS/ECDHEを使用しています。
| No | システム | 公開鍵 | 楕円曲線等 |
|---|---|---|---|
| 1 | ビットコイン | ECDSA/Schnorr | secp256k1 |
| 2 | イーサリアム(EOA) | ECDSA | secp256k1 |
| 3 | イーサリアム(CL) | BLS署名 | BLS12-381 |
| 4 | 銀行システム | ECDSA/RSA-PSS/ECDHE | secp256r1/X25519/RSA |
すなわち根本的には楕円曲線暗号に強いShorではどのようなシステムにおいても既存金融では脅威になるということは正しいわけです。
公開鍵と秘密鍵の逆算問題の根本
量子コンピュータのShorについて問題となるのは
「公開鍵から秘密鍵を9分で逆算できる」
という点ですが、ここは根本的な原因がイーサリアムやビットコイン、銀行システムとは大きく異なるのです。
ここでの問題点としては
「ソースコードやアドレス、
