Curve Finance通称Curveは、イーサリアムDeFiの人気上位に位置する流動性プールの一つです。Uniswapのコンセプトがベースとなっており、USDCとDAI、WBTCとrenBTCのような同一アセット間のトレードをベースにした流動性プールで、USDCやDAI、WBTCなどをデポジットすることで流動性マイニングを行うことができ、さらにガバナンスDAOトークンである$CRVをイールドファーミングすることができます。
本稿ではCurve Financeを使用して流動性マイニング及びイールドファーミングする際の注意点や、デポジットのやり方、アセットの確認や$CRVの売却、ボーナスやスリッページなどについて詳しく解説を行います。
2020年9月5日3000文字を追記しました。追記内容としては
・CRVのロックブーストを行うやり方
・各プールのAPY変動のウェイト
・LP引き出しとトークン引出しの注意点
などを追加しました。該当項目には目次に(追記)と記載しています。
- 1 Curve Financeの手数料
- 2 Curve運用にかかるガス
- 3 Curveにデポジットする時の注意点
- 4 Curveの流動性プールにデポジットする
- 4.1 Curveのコントラクト許可
- 4.2 Infinite approval(追記)
- 4.3 デポジット時のボーナスとスリッページ
- 4.4 LPトークンの確認
- 5 CurveのDAOトークンCRVを受取る手続き
- 5.1 CurveのDAOページは別URL(追記)
- 5.2 LPトークンの引出し
- 6 CRVの引出し手続き
- 7 プールのウェイト変更(追記)
- 8 Curve内のプールを鞍替え(追記)
- 9 Curveから資産を引出す際の注意点(追記)
- 10 CRVのロックブーストを反映して2.5倍にする(追記)
- 11 $CRV売却にベストな方法
- 12 仮想通貨取引所で$CRVを売却する場合(追記)
- 13 CurveのCRV数とポジションを確認する
- 13.1 プール内のアセット割合を確認する
- 13.2 CRVのイールドファーミングの利益を確認する
- 14 イーサリアムのトランザクションが詰まった時の対処法
はじめてDeFiやイーサリアム上のコントラクトを使用する場合には多くの注意点があります。はじめて使用する方は事前に「イーサリアムDeFiでコントラクトの使い方と注意点の初心者ガイド」を参照することを推奨しています。
Curve Financeの手数料
Uniswapの流動性プールによる手数料収益を通常”流動性マイニング(Liquidity Mining)”と呼び、Uniswapを元にさらに応用した流動性プールとしてCurve FinanceやBalancerなどがあります。流動性マイニングにおいて手数料はそのまま収益となるため、流動性が高く手数料が高いプールが収益が高くなるということです。
流動性プールごとの手数料は下記のようになっています。
Uniswap手数料:0.3%~0.6%
Curve手数料:0.04%
Balancer手数料:0.0001%~10%
Uniswapの手数料はプールやルートによって異なるため、詳しくは墨汁マガジン「図解で理解するUniswapのわかりやすい仕組みPt.2 Uniswap V2の手数料と利点」を参照してください。
Curve運用にかかるガス
Curve Financeではコントラクトを使用するために、ETHをガスとして使用します。現在はガス代が最大で600Gweiまで高騰し振れ幅が500Gwei近くあるため、タイミング次第ではデポジットの手続き完了だけで数万円を必要とします。そのためガス代を逐一チェックしておく必要があるでしょう。
実際に運用を行ってかかったガス代や、手数料目安については墨汁マガジン Vol.474「DeFiのCurve Financeのイールドファーミングにかかるガスは?ガスが高い理由」を参照してください。
Curveにデポジットする時の注意点
Curveの流動性プールには、2020年8月現在6種類のペアが存在します。主には下記2ペアがベースとなり
・ステーブルコインプール
・ラップされたビットコインプール
の2種類で、CompoundのcトークンペアやPAXのステーブルペア、WBTCとrenBTCなどのペアなどがあり、それぞれの流動性によって流動性マイニングのAPY(年利)が異なる事がわかるでしょう。
Curveの流動性プールにデポジットする際の注意点として、Uniswap