- 1 イーサリアムのステーキング待機が45万件を記録
- 2 バリデータの収益性が下がる理由
- 3 ソロバリデータがステーキング報酬を上げる3つの方法
- 4 オプトインはリスクがあるのか?
- 5 ブロック提案を平均化するには?
- 6 さらに報酬を引き上げる
- 7 まとめ
イーサリアムで32ETHをステーキングし、自己ノードを建てるいわゆるソロバリデータはETHのステーキング数が増加するほどにプロポーザーとしてのブロック提案確率が下がるため、リスクが低い一方で収益性が下がる問題に直面。Beam Chainではステーキングの改善が行われる一方で、現状は運用方法を変更する必要があるでしょう。
本稿では32ETHをステーキングしていたバリデータ、またはETHを運用してステーキングしていたユーザー向けの2025年6月におけるバリデータ運用報酬を安定させる戦略について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
Beam Chainについては墨汁マガジンVol.1120「イーサリアムのBeam Chainとは?影響とSNARKificationを理解する」を参照してください。
イーサリアムのステーキング待機が45万件を記録
2025年6月現在、イーサリアムでステーキングするには32ETH約1130万円を用意する必要があり、リスク・エクスポージャーを減らすためには自己ノードでソロバリデータを行う必要があります。
このステーキングではBeacon Chainへの登録における待機時間が必要となっており、6月21日時点では
待機:39.3万ETH
Exit:256ETH
となっており、ステーキングの待機待ちバリデータ数が急増していることがわかります。この数値は一時45万ETHまで増加しており、直近1年での平均が10万ETH前後であったことを考慮すると4.5倍にも増加していることになります。
バリデータの収益性が下がる理由
現在のバリデータ数は107.6万バリデータ、すなわち約3490万ETHがステーキングされており、発行数の割合では28.9%となっているのです。
イーサリアムのステーキング待機データ:https://www.validatorqueue.com/
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムCasper FFGにおける報酬では
「最も大きいのが