- 1 テスラビットコイン受付停止は売りの理由付け
- 2 仮想通貨中長期トレンドの警戒
- 3 市場が警戒していることを示す指数
- 4 大口投資家の考えが表れる指標
- 5 表面的な価格変動ではなく実状を考慮する
- 6 上昇率の推移という指標
- 7 仮想通貨市場の支配関係
- 8 まとめ
ビットコイン価格は最高値の720万から下落後さらに大きな下落となり一時300万円台前半となる半額以下に下落しました。今回の大きな下落背景はファンダメンタル的要因の”理由付け”がされていますが、短期~中期にかけてこのファンダメンタル要因の前に下落トレンド入りしており、ファンダメンタルは「売りの理由付け」でしかなかったのです。
本稿ではビットコインやイーサリアムなどの年末にかけての最新の見通し、見ておくべき指標について詳しく解説を行います。
下落トレンドのサインや定義などの解説についてはテクニカル分析の重要ポイント2021年04月17日~23日「ビットコインは半年ぶりの短期~中期下落トレンド入り イーサリアムのETHロック数は1500万ETH目前」を参照してください。
テスラビットコイン受付停止は売りの理由付け
電気自動車メーカーのテスラのCEOであるイーロン・マスクは、2021年5月13日にツイッターでビットコイン支払いによるテスラ車購入停止を発表。この理由としてビットコイン価格の高騰によりマイニング需要が加速し、化石燃料を使用した火力発電による環境被害を懸念したものであるとしています。
この発言後ビットコインに否定的な発言を繰り返しており、その度にビットコイン価格は下落。さらに中国のビットコインマイニングとOTC取引に対する規制を本格的に開始するという報道によってビットコインは300万円まで下落をしています。
ですがこれらはファンダメンタル上の”ビットコイン下落の理由の後付”であり、これらを気にしてトレードを行ってしまうと往復ビンタを食らってしまうので注意が必要です。重要なのはトレンドであり、理由の後付ではないということです。
仮想通貨中長期トレンドの警戒
墨汁マガジンVol.558「【2021年上半期版】ビットコインやイーサリアムの今後の相場見通し ~テクニカル編~」で見たように、引き続き2021年末に対する価格の高騰を期待する展開となっていますが、ビットコインの大幅な価格下落により中長期トレンドの警戒段階へと移行したと言えます。理由として価格高騰が続く条件として上げていた
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