- 1 Babylonとは?
- 2 ビットコインの利点と問題
- 3 ビットコインの構想の崩壊
- 4 Babylonが提案する解決策
- 5 ビットコインの仕組みはシンプルな旧世代
- 6 Babylonはビットコイン上のEigenLayer
- 7 まとめ
ビットコインは10万ドルの大台を更新する一方、ビットコイン自体にはユーティリティがない問題があります。一方でBabylon Labsの開発する「ビットコインステーキング(Bitcoin Staking)」が2024年では話題になっており、BTCのセキュリティを活用する動きが高まっています。
本稿ではビットコインステーキングのBabylon(バビロン)の概要について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。仮想通貨の最新のプロジェクトリストについては下記ツールを参照してください。
Babylonとは?
Babylon(バビロン)とはBabylon Labsが開発するビットコインステーキングプロジェクトであり、Comos SDKを活用するモジュラーチェーンプロジェクトを指します。Babylonの概要については下記のようになっています。
開発元 | Babylon Labs |
対応チェーン | ビットコイン |
種類 | ビットコインステーキング |
コア技術 | Cosmos SDK |
創設年 | 2022年 |
メインネットローンチ | 2024年8月22日 |
資金調達額 | 9600万ドル(146.37億円) |
公式X(Twitter) | @babylonlabs_io |
トークン | N/A |
Babylonはいわゆるセルフカストディアルプロジェクトであり、バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)が提供するcbETHのような仮想通貨取引所を介したステーキングとは異なり、あくまでもステーキングしているビットコイン及びコントラクトは自分のコントロール下にあるという特徴を持ちます。
コインベースのステーキングが提供するcbETHについては墨汁マガジンVol.885「イーサリアムのcbETHとは?LidoのstETHとは異なる仕組みから見るリスク」を参照してください。
ビットコインの利点と問題
ではここBabylonのインセンティブとなるビットコインの利点と大きな問題について見ていきましょう。まずビットコインは仮想通貨(暗号資産)の元祖であり、ブラックロック率いる現物型ビットコインETFの承認もあり1BTCが10万ドルの大台を超えました。
この価格上昇はビットコイン自体のセキュリティをPoWで高めている一方、問題点として
「価格が高い