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墨汁マガジンVol.885「イーサリアムのcbETHとは?LidoのstETHとは異なる仕組みから見るリスク」

目次
  • 1 Liquid Stakingの仕組み一覧
  • 2 cbETHとは?
  • 3 cbETHの概要
  • 4 cbETHとstETHの大きな違い
  • 5 cbETHのステーキング/引出し方法
  • 6 cbETHの知られざるリスク
  • 7 cbETHコントラクトからわかるリスク
  • 8 まとめ

イーサリアムは32ETHをステーキングしなければバリデータとしてネットワークに参加できませんが、LidoのstETHのような”Liquid Staking(流動性ステーキング)”であれば0.1ETHからステーキングに参加できます。

本稿では米仮想通貨取引所最大手のCoinbase(コインベース)が提供するcbETHについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

 

Liquid Stakingの仕組み一覧

 

Vol.312「イーサリアムバリデータプール “Rocket Pool”の仕組みとノードオペレーターの報酬(手数料)」

Vol.313「イーサリアム2.0のバリデータプール”Rocket Pool”のリスクとペナルティ対策」

Vol.706「LidoのstETHのペッグが崩れる理由 Curve Financeでデュアル流動性マイニングプールをローンチする利点とは?」

Vol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」

Vol.709「イーサリアム2.0ステーキングプールLido Financeの概要 Rocketpoolとの違いと利点とは?」

Vol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」

Vol.768「LidoのstETHをCurve Financeで運用する場合ステーキング報酬はどうなるのか?」

 

cbETHとは?

cbETHとはCoinbase Wrapped Staked ETH(コインベース・ラップド・ステークド・イーサー)の略であり、米仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)が提供するLiquid Staking(流動性ステーキング)トークンを指します。

Liquid Stakingでは本来32ETHをイーサリアムネットワークにバリデータとして参加し、ステーキング報酬を受けるための”掛け金”としてロックをする必要があります。一方でcbETHを介してイーサリアムのステーキングを行うことで、

 

「ETHをステーキングしつつ、cbETHがリプリゼントトークンつまりIOUトークンのような役割を果たすことで、売買やレンディングなどDeFiで多くの利用が可能となる」

 

ということです。

cbETHはLido Finance(ライド・ファイナンス)のstETHやRocket PoolのrETHの仕組みを参考にした仮想通貨(暗号資産)であると言えます。

 

cbETHの概要

 

発行元:Coinbase

cbETHコントラクト:0xBe9895146f7AF43049ca1c1AE358B0541Ea49704

発行数:ステーキングされているETH数、報酬に準ずる

入手方法:ステーキング/AMMでの購入

最低ETHステーキング数:なし

ガバナンストークン:なし

公式URL:https://www.coinbase.com/

公式Twitter(X):@CoinbaseAssets

 

cbETHとstETHの大きな違い

cbETHはstETHの仕組みを参考にしているものの、大きな違いがあり

 

「cbETHの仕組みは

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