- 1 Liquid Stakingの仕組み一覧
- 2 イーサリアムステーキングの壁
- 3 バリデータプールの”Rocket Pool”
- 4 ノードオペレーターとステーキングユーザー
- 5 Rocketpoolの手数料(ノードオペレーター報酬)
- 6 バリデータより多くの報酬を得られる
- 7 まとめ
イーサリアム(セレニティ)では、32ETHをステーキングすることでバリデータとして報酬が貰える一方、Casperプロトコルに携わるため、ノードとしてオンラインである必要性があります。これはマイニングと同様であるものの、バリデータのペナルティにより、マイニングよりもある程度リスクが高いと言えます。
バリデータプールとして最有力候補となるRocket Poolというコントラクトベースのバリデータプールプロジェクトが存在します。本稿ではRocket Poolがどのような仕組みで、リスク分散し、安心して使用できるかについて解説を行います。
Liquid Stakingの仕組み一覧
Vol.312「イーサリアムバリデータプール “Rocket Pool”の仕組みとノードオペレーターの報酬(手数料)」
Vol.313「イーサリアム2.0のバリデータプール”Rocket Pool”のリスクとペナルティ対策」
Vol.706「LidoのstETHのペッグが崩れる理由 Curve Financeでデュアル流動性マイニングプールをローンチする利点とは?」
Vol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」
Vol.709「イーサリアム2.0ステーキングプールLido Financeの概要 Rocketpoolとの違いと利点とは?」
イーサリアムステーキングの壁
イーサリアムをステーキングしてバリデータとして報酬を受取る場合、数点負担しなければならないことがあります。イーサリアム2.0でのバリデータは、いわばマイニングと同様となりますが、Casper(PoS)なのでハードウェアリソースを必要としません。
簡単に考えれば、マイニングプールかソロマイナーとしてノードを動かしていると考えるといいでしょう。
まずバリデータノードとして24時間365日Beacon Chainのブロックを検証するためにオンラインになっておく必要があります。これはマイニングと同様ですが、バリデータの投票が得られないためオフラインに一定期間なっておくとペナルティを喰らいます。つまり、バリデータとしてイーサリアム2.0で報酬を受取る場合
・常にノードとしてオンライン
・スラッシュされると報酬もらえない状態で資金が一定期間ロック
という2つの壁をクリアしなければならないのです。
バリデータのペナルティについては下記を参照してください。
バリデータプールの”Rocket Pool”
ではバリデータプールはどうでしょうか?これはPartial Slashによって現実的ではないと言え、コントラクトの場合でも非常にリスクが高いと言えるでしょう。Rocketpoolは、イーサリアムのステーキングをコントラクトで行い、Casperとの互換性を持つバリデータプールのプロジェクトです。
Rocket Poolの特徴として、
・16ETHでバリデータになれる