目次
- 1 DeFiでのETHロック数
- 2 デポジットコントラクトとは?
- 3 Beacon ChainにどれくらいのETHがロックされるか?
- 4 ETH価格への影響
- 5 まとめ
イーサリアム2.0は約6年のリサーチと開発を経て、2020年1月にローンチ予定となっています。イーサリアムでバリデータになるには、32ETHをデポジットコントラクトにステーキングし、イーサリアムバリデータとしてオンラインになっておく必要があります。
また2019年10月現在、イーサリアムを使用したDeFiには300万ETHがロックされており、2020年以降のBeacon Chainローンチからは、ETHをコントラクトのガスやDeFi以外にバリデータの報酬をインセンティブに使用されることになるのです。本稿ではイーサリアム2.0とDeFiの需要を考慮したイーサリアムのファンダメンタルズ分析を行います。
Beacon Chainと報酬の関係性の前提知識として下記マガジンを参照してください。
DeFiでのETHロック数
MakerDAOやCompoundなどのDeFiコントラクトへのETHロック数は2018年から急激な成長を記録、2019年1月には200万ETHへ到達。2019年10月現在では、222万ETHがロックされています。
Beacon Chainのデポジットコントラクトのイーサリアムメインネットデプロイが11月前後で、2020年1月にBeacon Chainのジェネシスブロックを生成するには200万ETHを必要とします。これはDeFiにロックされているETHと合わせ、ETH現物のコントラクト内へのロック数が上昇し、ETHはデフレになるということになります。
では実際にどれほどのETHが2020年1月までにロックされるかを分析してみましょう。