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墨汁マガジンVol.310「dYdXのレンディングはCompoundと違うリスクを持つのか?」

目次
  • 1 マージントークン
  • 2 dYdXを使用する際のリスク
  • 3 Compoundとは違うレンディングのリスク
  • 4 dYdXのレンディング金利は妥当か?
  • 5 まとめ

イーサリアムのDEXであるdYdXは、最大5倍のレバレッジをかけることができます。イーサリアム上のコントラクトでレバレッジをかけるには、マージントークンを使用し、ショートとレバレッジが可能ですが、その分トレーダーとレンダー(貸し手)にはリスクが存在します。

本稿ではdYdXでのレンディングリスクと、プロトコル上でのリスク対策について詳しく解説を行います。

 

dYdXの仕組みと通常のDEXとの違いは下記マガジンを参照してください

 

 

マージントークン

dYdXでは、”マージントークン”という特殊なトークンを生成することができます。このマージントークンのうち、ショートトークンでは、例えばETH価格が上昇した場合、ETHのショートトークンの価格が下落するというトークンなので、ショートトークンを保有している=ショートということになるのです。

またロングの場合では”レバレッジロングトークン”となり、これら2つのタイプのトークンを総称してマージントークンとdYdXでは呼んでいます。このマージントークンを使用する場合、dYdXのマージンポジションにより裏付けされたマージントークンを売買することで、単純にレバレッジまたはショートを行うことができるということです。

簡単に言えば、マージントークンは先物と似ているということがわかるでしょう。マージントークンには特定の金利レート、有効期限などが存在し、送信や取引などはERC20トークン準拠であるため簡単に管理が可能です。

 

dYdXを使用する際のリスク

dYdXを使用際には通常のDEXとは違ったリスクが存在します。トレーダー側は

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