目次
- 1 マージントークン
- 2 dYdXを使用する際のリスク
- 3 Compoundとは違うレンディングのリスク
- 4 dYdXのレンディング金利は妥当か?
- 5 まとめ
イーサリアムのDEXであるdYdXは、最大5倍のレバレッジをかけることができます。イーサリアム上のコントラクトでレバレッジをかけるには、マージントークンを使用し、ショートとレバレッジが可能ですが、その分トレーダーとレンダー(貸し手)にはリスクが存在します。
本稿ではdYdXでのレンディングリスクと、プロトコル上でのリスク対策について詳しく解説を行います。
dYdXの仕組みと通常のDEXとの違いは下記マガジンを参照してください
マージントークン
dYdXでは、”マージントークン”という特殊なトークンを生成することができます。このマージントークンのうち、ショートトークンでは、例えばETH価格が上昇した場合、ETHのショートトークンの価格が下落するというトークンなので、ショートトークンを保有している=ショートということになるのです。
またロングの場合では”レバレッジロングトークン”となり、これら2つのタイプのトークンを総称してマージントークンとdYdXでは呼んでいます。このマージントークンを使用する場合、dYdXのマージンポジションにより裏付けされたマージントークンを売買することで、単純にレバレッジまたはショートを行うことができるということです。
簡単に言えば、マージントークンは先物と似ているということがわかるでしょう。マージントークンには特定の金利レート、有効期限などが存在し、送信や取引などはERC20トークン準拠であるため簡単に管理が可能です。
dYdXを使用する際のリスク
dYdXを使用際には通常のDEXとは違ったリスクが存在します。トレーダー側は