- 1 必ずしもエアドロップされるわけではない
- 2 IDO/IEOになるプロジェクトの特徴
- 3 実際の例
- 4 エアドロップではなくIDOを行う理由
- 5 資金を割くべきでないプロジェクト
- 6 避けるべきプロジェクトに共通する特徴
- 7 まとめ
2023年はOP Stackを採用したイーサリアムL2やzkEVMの複数ローンチによりエアドロップの年といえる一方、間違った情報の拡散によりエアドロップのために高い手数料と多くの労力を割き、結果的にIEOなどでエアドロップが行われない例が多く存在します。
本稿ではエアドロップ狙いに資金を割くべきではないプロジェクトの特徴と根拠について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。対照的となる資金を割くべきエアドロップの期待できるL2やブリッジなどのプロジェクトについては墨汁マガジンVol.913「1万ドルを今からzkEVMやL2エアドロップに割く場合の戦略を考える」を参照してください。
必ずしもエアドロップされるわけではない
zkSync EraやStarknet、LayerZeroなどの高額エアドロップが期待されているzkEVMやブリッジなどのプロジェクトがありますが、過去の例では必ずしもエアドロップが行われるとは限らない場合が多くあります。
例えば一番最悪な例でいうとAptosと同様のMOVEチェーンであるSUIで、資金調達3.4億ドルの超高額エアドロップが狙えたものの、当初のエアドロップを行うという予定を変更してIEOを行う形となりました。SUI及び開発元のMysten Labsの概要は下記となっています。
開発元 | Mysten Labs |
チェーンタイプ | MOVEチェーン |
メインネットローンチ | 2023年5月3日 |
創設年 | 2021 |
資金調達額 | 3.4億ドル |
ティッカー | SUI |
総発行数 | 100億SUI |
公式X(Twitter) | @SuiNetwork |
配布方法 | IEO(OKX, KuCoin, ByBit) |
この他にもエアドロップではなくDEXで行うIDOとなる例も多く、最悪の場合はエアドロップを狙って高い手数料や資金を割いたにも関わらず労力が報われない例は多く存在しているのです。
IDO/IEOになるプロジェクトの特徴
このようなエアドロップではなくIDOやIEOになるプロジェクトには共通の特徴があり、条件に当てはまるプロジェクトはエアドロップを狙うための資金を割くべきではないと言えるでしょう。
主な条件としては
1.L2やzkEVMのようなチェーンではないDeFi
2.