目次
- 1 Trezor SuiteでETHステーキングを提供
- 2 Everstake概要
- 3 Everstakeのステーキングの仕組み
- 4 ステーキングにおける利点
- 5 Trezor Suiteを介してETHステーキングするリスク
- 6 Everstakeは第四の選択肢
- 7 まとめ
イーサリアムのETHステーキングはローンチ当初はBeacon Nodeやバリデータクライアント、更にはGethなどの動機まで必要だったものの、2025年6月現在はLido FinanceなどのLSTやEigenLayerを前提としたLRT、ステーキングサービスなどの多くの選択肢があります。
本稿ではハードウェアウォレットのTrezorが提供しているステーキングサービスの利点やリスクについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
LRTについては墨汁マガジンVol.1059「EigenLayerのLRTとは?イーサリアム流動性リステーキングの概要」を参照してください。
Trezor SuiteでETHステーキングを提供
Trezor(とレザー)とはハードウェアウォレットの老舗であり、最も動作が安定したウォレットとして知られています。そのTrezorが提供するデスクトップクライアントの「Trezor Suite(トレザー・スイート)」では最新版でイーサリアムのステーキングができるようになっており、Metamask(メタマスク)やRabby(ラビー)といったWeb3ウォレットを介さずにイーサリアムステーキングができる機能を提供しているのです。
このTrezor SuiteのETHステーキングではEverstakeと提携したものであり、TrezorはインターフェイスとしてETHステーキングを提供し、手数料を取っているということになるでしょう。
Everstake概要
Everstakeの概要は下記表の通りとなっています。
項目 | プロジェクト詳細 |
---|---|
社名 | Everstake |
子会社 | Everstake Capital |
拠点 | ウクライナ |
公式X(Twitter) | @everstake_pool |
創設年 | 2017年 |
チェーン | イーサリアム, Arbitrum, Aptos他 |
関連プロダクト | Wormhole |
コア技術 | バリデータ |
Everstakeのステーキングの仕組み
ではTrezor SuiteにおけるEverstakeでのステーキングの仕組みについて見ていきましょう。
主な構造としては
「LidoやcbETH