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墨汁マガジンVol.1134「Trezor Suiteからのイーサリアムステーキングは安全か?Everstakeとは?」

目次
  • 1 Trezor SuiteでETHステーキングを提供
  • 2 Everstake概要
  • 3 Everstakeのステーキングの仕組み
  • 4 ステーキングにおける利点
  • 5 Trezor Suiteを介してETHステーキングするリスク
  • 6 Everstakeは第四の選択肢
  • 7 まとめ

イーサリアムのETHステーキングはローンチ当初はBeacon Nodeやバリデータクライアント、更にはGethなどの動機まで必要だったものの、2025年6月現在はLido FinanceなどのLSTやEigenLayerを前提としたLRT、ステーキングサービスなどの多くの選択肢があります。

本稿ではハードウェアウォレットのTrezorが提供しているステーキングサービスの利点やリスクについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

LRTについては墨汁マガジンVol.1059「EigenLayerのLRTとは?イーサリアム流動性リステーキングの概要」を参照してください。

 

Trezor SuiteでETHステーキングを提供

Trezor(とレザー)とはハードウェアウォレットの老舗であり、最も動作が安定したウォレットとして知られています。そのTrezorが提供するデスクトップクライアントの「Trezor Suite(トレザー・スイート)」では最新版でイーサリアムのステーキングができるようになっており、Metamask(メタマスク)やRabby(ラビー)といったWeb3ウォレットを介さずにイーサリアムステーキングができる機能を提供しているのです。

このTrezor SuiteのETHステーキングではEverstakeと提携したものであり、TrezorはインターフェイスとしてETHステーキングを提供し、手数料を取っているということになるでしょう。

 

 

Everstake概要

Everstakeの概要は下記表の通りとなっています。

項目プロジェクト詳細
社名Everstake
子会社Everstake Capital
拠点ウクライナ
公式X(Twitter)@everstake_pool
創設年2017年
チェーンイーサリアム, Arbitrum, Aptos他
関連プロダクトWormhole
コア技術バリデータ

 

Everstakeのステーキングの仕組み

ではTrezor SuiteにおけるEverstakeでのステーキングの仕組みについて見ていきましょう。

主な構造としては

 

「LidoやcbETH

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