- 1 EigenLayer($EIGEN)の解説一覧
- 2 LRT(流動性リステーキング)とは?
- 3 イーサリアムLRTのプロジェクト一覧
- 4 LRTの仕組みとEigenLayer
- 5 LRTの利点と特徴
- 6 まとめ
イーサリアムの新たなメインストリームであるEigenLayer(アイゲン・レイヤー)のリステーキング(Restaking)はETHをセキュリティ裏付けにするDAレイヤーとしてCelestia(セレスティア)を大幅に超える巨大エコシステムを持ちます。
本稿ではEigenLayerのリステーキングに流動性を提供するLRTプロジェクトについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
Lido Financeに代表される流動性ステーキングのLSTについては墨汁マガジンVol.709「イーサリアム2.0ステーキングプールLido Financeの概要 Rocketpoolとの違いと利点とは?」を参照してください。
EigenLayer($EIGEN)の解説一覧
Vol.938「図解で理解するEigenLayer(アイゲンレイヤー)Pt.1 概要とリステーキングの意味」
Vol.939「図解で理解するEigenLayer(アイゲンレイヤー)Pt.2 AVSの抱える問題とEigenLayerのアプローチを理解する」
Vol.971「Celestia(TIA)などDAレイヤーは高騰する?仮想通貨ポートフォリオに組み込むべきか考える」
Vol.1036「EigenLayerのEIGENトークンを買い?EIGENの分析と評価」
LRT(流動性リステーキング)とは?
イーサリアムにおけるLRTとはLiquid Restaking Tokenの略で
「流動性リステーキングトークン、つまりEigenLayerやSymbiotic(シンバイオティク)などのリステーキングに対してDeFi上で流動性をもたせることを目的としたプロジェクトまたはトークンを指す」
のです。
つまり大本のコンセプトはLST(流動性ステーキング)のLido Finance(ライドファイナンス)と同様であり、トークン自体の仕組みはwstETH/stETHと同じであるということになるのです。
まさにLRTは次世代のDeFiであると言え、EigenLayerなどのリステーキングをよりセキュアに保ちつつイーサリアムエコシステムを拡大する画期的な仕組みであると言えるでしょう。LSTのトークンの仕組みについては墨汁マガジンVol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」を参照してください。
イーサリアムLRTのプロジェクト一覧
主なイーサリアムのLRTプロジェクトは下記4つとなっています。
データ | シンボル | LRTシンボル | 対応リステーキング | チェーン |
---|---|---|---|---|
@ether_fi | ETHERFI | eETH | EigenLayer, Symbiotic, Karak, Bybylon | ETH, ARB, OP, Base, ZK, LINEA, MODE, BLAST, SCR. BSC |
@puffer_finance | PUFFER | pufETH | EigenLayer | ETH,SCR, ZETA, ZKLink |
@RenzoProtocol | REZ | ezETH | EigenLayer, Symbiotic, Jito | ETH, ARB, OP, Base, LINEA, MODE, ZRC, BLAST, TAIKO, BSC, SEI, FRAX |
@KelpDAO | N/A | rsETH | EigenLayer | ETH, ARB, OP, Base, ZK, LINEA, MODE, ZRC, BLAST, SCR, MANTA |
LRTプロジェクトを選ぶ際に重要となるのは
「