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墨汁マガジンVol.1189「x402プロトコルとは?米仮想通貨取引所コインベース($COIN)が開発した決済規格を理解する」

目次
  • 1 EigenLayer($EIGEN)の解説一覧
  • 2 x402とは?
  • 3 HTTP 402 Payment Reuiqred(402エラー)
  • 4 x402と402 Payment Requiredの目的
  • 5 Web2の決済における課題
  • 6 x402決済の仕組み
  • 7 EigenLayerとの組み合わせが無限大
  • 8 まとめ

米最大手仮想通貨取引所のコインベース(NASDAQ:COIN)はサークル社のUSDCのようなステーブルコインなどの決済を来なうことができるx402プロトコルを発表しました。EigenAIではこのx402プロトコルを採用しており、仮想通貨(暗号資産)の可能性が大きく飛躍するといえるでしょう。

本稿ではEigenLayerも採用したx402プロトコルの概要と利点、将来性について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

 

EigenLayer($EIGEN)の解説一覧

 

Vol.938「図解で理解するEigenLayer(アイゲンレイヤー)Pt.1 概要とリステーキングの意味」

Vol.939「図解で理解するEigenLayer(アイゲンレイヤー)Pt.2 AVSの抱える問題とEigenLayerのアプローチを理解する」

Vol.1152「EigenLayer(EIGEN)が発表したEigenCloudとは?EigenCloudの概要と壮大な目標」

Vol.1154「EigenLayer(EIGEN)のEigenVerifyとは?EigenCloudがカバーするイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)の課題を理解する」

Vol.1185「EigenLayer($EIGEN)のEigenComputeとは?図解で理解するAVSとの違いと利点」

Vol.1188「EigenLayer($EIGEN)のEigenAIとは?AIエージェントの分散と未来」

 

 

x402とは?

米最大手仮想通貨取引所のコインベースはx402のローンチを2025年5月7日に発表しました。

このx402ペイメントプロトコルとは

 

「HTTP上に構築された新たなオープンソース決済プロトコルであり、イーサリアムやRollup上などのオンチェーン決済における新たなネィティブ規格」

 

を指します。

 

 

コインベースx402プロトコルのローンチ発表:https://x.com/CoinbaseDev/status/1919784224170889696

 

HTTP 402 Payment Reuiqred(402エラー)

x402ペイメントプロトコルを見ていく前に、大本の名前の由来となるのは「402エラー」として知られるHTTP 402 Payment Reuiqredがあります。

これはHTTPの通信規格におけるサーバーとクライアント間のやり取りにおける状態を返すもので、特によく知られているのは404エラーであり、ユーザーがすでに消去されたページにアクセスしようとした際に「Not Found(存在しない)」として表示されるものです。

対して402 Payment Requiredは

 

「その実行自体に料金の支払いが必要であることを通知するもHTTPステータスコード」

 

となるのです。

x402と402 Payment Requiredの目的

x402は

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