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墨汁マガジンVol.1191「【2025年11月版】イーサリアムの本質的価値を計る ETHは割安/割高なのか?」

目次
  • 1 イーサリアムは本質的価値を持つため高騰した
  • 2 イーサリアムの本質的価値
  • 3 ETHの需要が多岐にわたる
  • 4 ETH価格への反映がされていない
  • 5 最新データから見るイーサリアムの本質的価値の変化
    • 5.1 チェーンドミナンスの変化
    • 5.2 エコシステムはイーサリアムが変わらず一強
  • 6 データの整合性を確かめる
  • 7 実需はステーブルコインで測れる
  • 8 まとめ

イーサリアムは4000ドル前後で価格が推移しており、史上最高値を一時的に更新したものの、ビットコインの停滞に引っ張らられている形となっています。一方でアルトコイン全体は前回の大規模清算によるクラッシュによって依然として弱い相場が続いています。

本稿ではアルトコイン相場に不可欠なイーサリアムの本質的価値が2025年5月の暴落からどう変化したのかについてデータをもとに仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

アルトコインのクラッシュ原因については墨汁マガジンVol.1183「アルトコインの50%以上のクラッシュ原因 一時0ドルを記録した原因と仮想通貨の冬となるのか?」を参照してください。

 

イーサリアムは本質的価値を持つため高騰した

2025年第1四半期から第2四半期 にかけてイーサリアムは大きく下落しました。これは現物型イーサリアムETFの承認及びグレースケール禊によるもので、ブラックロックやフィデリティに資金が移ったということになります。

一方でこれらのバックグラウンドを知らない層はソラナを引き合いに出し、根拠のないFUDを拡散したことでこれに煽られた仮想通貨投資家はWorld Liberty Financeのように大底でETHを売却して大損してしまったのです。

 

 

一方でSharpLink GamingやBitmineに代表されるようなイーサリアム準備金を採用したいわゆる「トレジャリー企業」は、イーサリアムの本質的価値をベースに投資をしており、巨額の資金調達を成功しています。

これはトレジャリー企業の構造も影響が強いものの、ビットコイン以上の上昇率を考慮するとそれだけイーサリアムETFを含む機関投資家がイーサリアムの本質的価値を見た長期的な投資を前提としたスマートマネーの流入がETH史上最高値を更新したということでしょう。

イーサリアムの本質的価値の測り方については墨汁マガジンVol.1093「【2025年3月版】イーサリアムの本質的価値を実際のデータから測る」を参照してください。

 

イーサリアムの本質的価値

イーサリアムの本質的価値は

 

「実際に使われることであり、なおかつ分散性とセキュアに保たれていること」

 

が重要となります。

これは

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