目次
- 1 一部アルトコインが0ドルを記録するフラッシュクラッシュ
- 2 USDEデペッグによるロスカット
- 3 仮想通貨大規模清算の原因
- 4 リスク管理不足による清算
- 5 アルトコイン50%以上の暴落理由
- 6 仮想通貨の冬到来となるか?
- 7 資金投入を考える基準
- 8 まとめ
仮想通貨(暗号資産)市場はイーサリアムやビットコインは元に戻っているものの、流動性の少ないアルトコイン市場を中心に一時0ドルを記録するなどのカスケード清算(フラッシュクラッシュ)が起きており、イーサリアム回復前の大幅割安となっています。
本稿では備えていた今回のイレギュラーな第三次トランプ関税ショックにおけるエントリー戦略について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。トランプ関税ショック及び米国が不利な理由については墨汁マガジンVol.1182「第三次トランプ関税ショック、レアアース規制の概要と米国の不利な現状の理由」を参照してください。
一部アルトコインが0ドルを記録するフラッシュクラッシュ
バイナンスでは今回の第三次トランプ関税ショックの影響を受け、Cosmosの $ATOM がほぼ0ドルに迫る0.001ドルを記録する大暴落となりました。さらにCosmosだけにとどまらず、IOTXでは完全に0ドルを記録しイーサリアムやビットコインは十分な流動性で耐えた一方、多くのアルトコインが50%を超える下落を記録したのです。
USDEデペッグによるロスカット
またEthenaのUSDEがデペッグしたことに含め、バイナンスが提供するLSTトークンが大幅にデペッグしたこともこの0ドルというあり得ない価格が記録した理由となっています。
バイナンスでは
・ $USDE
・ $BNSOL
・ $WBETH
がデペッグしており、これらのデペッグが理由で清算されたユーザーに対して430億円分の補填をすると発表。
一方でユーザーからは損失額に見合う補填とはなっておらず、不満の声が上がっている状態です。
仮想通貨大規模清算の原因
今回は異常な値動きから見ても複数の要因が重なったことが考えられ、
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