- 1 イーサリアム史上最高値更新も4000ドル付近で苦戦
- 2 中国のレアアース規制は仮想通貨の冬行きか?
- 3 下落トレンド転換の背景を考える
- 4 需要と供給のバランスが崩れる時
- 5 ビットコインの年末に向けたテクニカル分析
- 6 まとめ
イーサリアムは2025年5月の暴落から史上最高値を更新する回復を見せた一方、市場参加者が少なくなっており、中国貿易戦争の激化で第三次トランプ関税ショックの大暴落によりトレンド転換の懸念がでています。
一方で上昇トレンドのフェイズによってはこれらの下落がむしろ上値が軽くなる状態ともなり得るため、相場の心理状態の把握が最も重要となるでしょう。本稿では2018年の仮想通貨バブル崩壊などとは異なる現状と、考慮すべきファンダメンタルの指標について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
米中貿易戦争の理由となったレアアース規制については墨汁マガジンVol.1182「第三次トランプ関税ショック、レアアース規制の概要と米国の不利な現状の理由」を参照してください。
イーサリアム史上最高値更新も4000ドル付近で苦戦
イーサリアムはWorld Liberty Finance($WLFI)やGalaxyが損切りしたところを底に、SharpLink GamaingやBitmineのようなイーサリアム準備金を採用したトレジャリー企業のETH買いにより史上最高値の4955ドルを記録。
その後5000ドルに挑戦するも上値が重く、4000ドルとのレンジ相場となっている状態です。
このレンジ相場にトドメを指すようにトランプ大統領は中国への追加関税100%を発表。この背景には中国の米国を牽制するレアアース規制が原因となっており、一時的な急落でアルトコインが50%~100%の下落を記録したということになります。
アルトコインの大暴落の原因ついては墨汁マガジンVol.1183「アルトコインの50%以上のクラッシュ原因 一時0ドルを記録した原因と仮想通貨の冬となるのか?」を参照してください。
中国のレアアース規制は仮想通貨の冬行きか?
では現在のファンダメンタルとテクニカル分析から「仮想通貨の冬」となるのかについてみていきましょう。
ここで考えるべきは「バブおわだ」などの極端な意見が間違えていることを前提に考える必要があり、「バブルの定義」が間違っていることに問題が集中しています。そもそもバブル相場は
「投資家が不安定で