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墨汁マガジンVol.540「DeFiの歴史Pt.1 ステーブルコインはなぜ生まれた?意外と知らないステーブルコインの歴史」

目次
  • 1 ステーブルコインとは?
  • 2 ステーブルコインの誕生と歴史
  • 3 テザーUSDTの不審が加速
  • 4 DeFiの兆し”ステーブルコインブーム”
  • 5 ステーブルコインの利点
  • 6 DeFiへと発展
  • 7 まとめ

現在のイーサリアムDeFiブームはコントラクトをレゴのように組み上げた複雑な構造をしており、全体を把握するのは困難であるといえるでしょう。一方でDeFiの先駆けとなったステーブルコインの歴史は古いものの多くの人がその発展や需要の変化を知りません。2021年現在のDeFiが組み上がるまでの歴史や過程を理解するにはまずステーブルコインの発展の歴史を知ることで、全体を把握して理解しやすくなるでしょう。本稿ではDeFiの発展の歴史としてステーブルコインがなぜ誕生したのか、DeFiの先駆けとなったのかなどについて詳しく解説を行います。

DeFiの過去の事件と歴史については墨汁マガジンVol.469「最近のイーサリアムDeFiの動向を理解する DeFiの歴史と事件から学ぶリスク」を参照してください。

 

ステーブルコインとは?

ステーブルコイン(Stable Coin)とは、仮想通貨の中でも価格が安定(Stable)なものを表し、近年ではそのトークンの裏付けとなっているドルのようなフィアットや、ゴールド、ビットコインやイーサリアムに連動するものを指します。主に2018~9年にかけてのステーブルコインはドルをイーサリアムやOmni Layer上で発行した”ドルの仮想通貨版”を指していましたが、WETHやrenBTC、WBTCなどのイーサリアム上のビットコインやゴールドなどが出てきたことから、これらの裏付け資産があるものをステーブルコインと呼ぶようになってきています。

つまりここでいうステーブルとは

 

「そのトークンの価値は変動するが、トークンを発行する際になにかしらの基準の裏付けにペッグ(レートが一定)するもの」

 

を表し、価格を表しているものではないということです。例えばビットコインは市場価格が変動すれば価格変動しますが、renVMで発行するrenBTCの価値は

 

1BTC = 1renBTC

 

でつねに1:1にペッグするということです。

ステーブルコインの誕生と歴史

ステーブルコイン自体の誕生は非常に古く、2012年に遡ります。当時はイーサリアムのようなバーチャルマシンを実装したコントラクトプラットホームのブロックチェーンはなかったため、

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