目次
- 1 BSCのPoSA(Proof of Staked Authority)とは?
- 2 PoSAの概要
- 3 EIP-225 Cliqueコンセンサス
- 4 BSCのPoSAの仕組み
- 5 バリデータリストのアップデート
- 6 まとめ
イーサリアムのガス代高騰により、Binanceが展開するバイナンススマートチェーン(通称BSC)の注目が集まっています。本稿ではバイナンスチェーンとバイナンススマートチェーン、BNBの歴史に続いてバイナンススマートチェーンの仕組みについて詳しく開設を行います。BNBとバイナンスチェーン、バイナンススマートチェーンの歴史やBSCを使用する利点については墨汁マガジン「バイナンスチェーン(BC)とバイナンススマートチェーン(BSC)、BNBの歴史 BSCの利点とは?」を参照してください。
BSCのPoSA(Proof of Staked Authority)とは?
バイナンススマートチェーン(以下BSCとする)はイーサリアムのフォークですが、BSCのコンセンサスアルゴリズムにはPoWではなく独自のPoSA(Proof of Staked Authority)が採用されており、イーサリアムテストネットのGoerliが採用しているPoAを改良したコンセンサスアルゴリズムとなっています。PoAについては墨汁マガジンVol.205「GoerliテストネットとPoA(Proof of Authority)とは?テストネットの利点を図解で理解する」を参照してください。
BSCがPoSAを採用した背景には、これまでのイーサリアムやビットコインの歴史でのマイナーの攻撃や利己的に自身の収益を優先させるなどの問題があり、複数のブロックチェーンにおけるPoW