- 1 バイナンスチェーン(BC)とBNBの歴史
- 2 2017年:BNBのICO
- 3 2019年:バイナンスチェーンのローンチ
- 4 2020年:BSCのローンチ
- 5 BSCの利点
- 6 バイナンスチェーンの役割
- 7 バイナンススマートチェーンの役割
- 8 BSC上のコントラクト数
- 9 まとめ
バイナンスチェーン(Binance Chain)のコントラクトチェーンであるBSC(バイナンススマートチェーン)は、イーサリアムのガス代高騰によりUniswapやCurve Financeのマス層利用が難しいことからBSC上のPancakeswapなどのごく一部のDeFiコントラクトが任意を博しています。本稿ではBSCの仕組みについて詳しく解説を行います。PancakeswapとBSCについては墨汁マガジンVol.519「PancakeSwapの使い方 CAKEをイールドファーミングするやり方」を参照してください。
バイナンスチェーン(BC)とBNBの歴史
BCとはバイナンスチェーン(Binance Chain)の略で、BSCの元チェーンです。BNBはBCのネィティブ仮想通貨であり、イーサリアムにおけるETHと同様であると考えるとわかりやすいでしょう。
2017年:BNBのICO
BNBのローンチは仮想通貨取引所Binanceによってローンチされ、Binanceにおける
2017年6月から7月にかけてICOが行われ、ERC20トークンとしてイーサリアム上で2億BNBが発行、半分の1億BNBがICOで売却、半分の1億BNBがBinance保有分(その後バーンによりBNBの市場供給量は減少)となりました。BNBのICO価格は
1ETH = 2700BNB
1BTC = 20000BNB
で販売されました。BNBは当初はBinanceの取引所トークン、つまり保有していることで手数料の割引などの優待を受けられるトークンとしてローンチされました。
2019年:バイナンスチェーンのローンチ
BCは2019年4月にBinanceによってローンチされ、イーサリアム上のERC20トークンからBC上のネィティブトークンとしてチェーンスワップが行われました。この時のBNBは1:1でスワップされており、イーサリアムから独自のバイナンスチェーンへ移行したということです。ただしBCはイーサリアムの