- 1 イーサリアム2.0のSapphireテストネット
- 2 仮想通貨におけるテストネットとは?
- 3 テストネットの利点
- 4 イーサリアムのGoerliテストネットとは?
- 5 PoA(Proof of Authority)とは?
- 6 まとめ
イーサリアムは、ワールドコンピュータの完成形となるイーサリアム2.0(セレニティ)への大きな一歩を踏み出し、2014年から続くリサーチと開発の成果も目の前となっていると言えるでしょう。そんな中数多くあるクライアントの中で、Prysmatic Labsによるイーサリアム2.0のクライアントPrysmでBeacon Chainのテストネットを公開。テストネットコインをステーキングすることで、バリデータのテストを行う事が可能になりました。
本稿では、テストネットを使用する利点とGoerliテストネット、PoA(Proof of Authority)について図解で詳しく解説を行います。
イーサリアム2.0のSapphireテストネット
Sapphireテストネットは、イーサリアムメインネットで予定されている1バリデータ32ETHのステーキングとは違い、3.2ETHのGoerliテストネットETHをステーキングすることで、誰でもバリデータになることができます。そもそもテストネットとはなんでしょう?
仮想通貨におけるテストネットとは?
デベロッパーではないとあまり馴染みの無い言葉ですが、簡単に言えばメインネットにコントラクトをデプロイしたりする前に、テストネットでテストすることで事前にバグの確認や無駄な費用がかからないようにする実験チェーンであるということです。このテストネットはブロックチェーンではとても重要な役割を果たします。
テストネットの考え方は既存のDBでも同様で、実際のサービスにテストもせずに新しい実装や大幅なアップデートを行ったとします。一見コード上では問題がなくても、人間の作るものですからうっかりしたミスなどもあるでしょう。例えば=が先かあとにつくかで、全く違いますしテスト環境でテストを行わずにそのまま実装したら、あわや大混乱が起き、更に大きな損失が出た場合その会社の株価が急落することになるでしょう。
これはブロックチェーンの場合ではさらに死活問題なのです。実際に図を見ながら見ていくと、まず投資家やデベロッパーなどが保有しているイーサリアムのネイティブコイン”ETH”は、取引所に上場されており、価値があるため売買することが可能です。また、イーサリアムのメインネットはProof of Workで、マイナーによりセキュアに保たれています。対してイーサリアムのテストネットでは