- 1 【2022年最新版】32ETH引き出しはいつになる?
- 2 32ETHを引き出すための事前実装は導入済み
- 3 3つのバリデータ解除状態
- 4 各Exitとその条件
- 5 引き出しの待機時間は?
- 6 32ETHの引き出し処理
- 7 引き出しのためのコマンド
- 8 まとめ
イーサリアム2.0のデポジットコントラクトにステーキングされているETH数は1200万ETHを超え、バリデータとしてETH2.0へ参加するユーザーはあとを絶ちません。今年2022年はイーサリアム2.0の開発ロードマップの第一段階と言えるThe MergeによるProof of Stakeの”Casper FFG”へ完全移行が控えており、イーサリアムステーカーへも重要なアップデートとなっているのです。本稿ではイーサリアム2.0に32ETHをステーキングし、バリデータとして運用しているユーザー向けに最新の32ETHの引き出し予定と、引き出し可能後のロック期間などよくある疑問について非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。
The Mergeについては墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合 Pt.1 今後の重要実装EIP-3675」でわかりやすく解説しています。
【2022年最新版】32ETH引き出しはいつになる?
イーサリアム2.0のステーキングを開始したフェイズ0は2020年11月から開始されており、2022年4月現在約1年半の間ステーキングされたETHはロックされていることになります。現在のデポジットコントラクト内のイーサリアム数は1195.4万ETHとなっており、ETH市場供給量の約10%がロックされているということになります。
出典:Etherscan – イーサリアム2.0のデポジットコントラクトへステーキングされているETH数
イーサリアム2.0の最新のロードマップによると、
「The Mergeによってマイニングを終了した後、追加のハードフォークにより32ETH引き出し機能を実装する」
というものです。
ですがこれはあくまで”ロードマップ”であり、スケーリングを最優先としているためThe Surgeがこの32ETH引き出しより優先される可能性も高いためThe Mergeの実装後つまり2023年中旬から2024年にかけてと推測できるでしょう。
The Surgeについては墨汁マガジンVol.641「The Surgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」を参照してください。
32ETHを引き出すための事前実装は導入済み
イーサリアム2.0のBeacon Chainのローンチ時、すでにバリデータのステーキングしている32ETHを引き出すための事前準備の機能は導入されているのです。
バリデータが掛け金となる32ETHを引き出すには
「