- 1 ステーブルコイン解説一覧
- 2 ジーニアス法とは?
- 3 なぜジーニアス法を制定したのか?
- 4 ステーブルコインの定義
- 5 「支払いステーブルコイン」である理由と金利
- 6 ステーブルコイン発行者に対する影響
- 7 ステーブルコインの裏付け資産定義
- 8 まとめ
金融庁の資金移動業型ステーブルコインとなるJPYCの承認から世界のステーブルコイントレンドに追いつこうとしている日本に対し、米国では一足先に「ジーニアス法」が可決されました。
本稿ではイーサリアムコアエコシステムのDeFiにおける中核を担うステーブルコインへの米国に対する規制についてジーニアス法を読み解き、仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
ステーブルコイン解説一覧
Vol.819「SEC(米証券取引委員会)が考える仮想通貨の証券定義とは?Howey Testから見るステーブルコイン」
Vol.1106「USDCのCircleはなぜIPOをどうしても行いたかったのか?ステーブルコインビジネスを理解する」
Vol.1107「Justin SunのTUSDの裏付け不足事件から見るステーブルコインのリスク」
Vol.1167「ステーブルコイン導入ムーブがイーサリアム(ETH)を1万ドル以上を押し上げる理由」
Vol.1202「データから見るステーブルコインビジネスの難しさ」
ジーニアス法とは?
ジーニアス(GENIUS Act)法とは「The Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act」の略であり、米国においてUSDTやUSDCのようなステーブルコイン(Stablecoin)を規制する法律を指す。
米上院は2025年6月17日にジーニアス法案を可決、ドナルド・トランプ大統領によって同年7月17日に署名されました。このジーニアス法制定の背景にはバイデン政権では明確な規制がなかったことで事業者側に多大な法務コストや米国証券取引委員会(SEC)による訴訟リスクを負う必要があったのに対し、仮想通貨推進派のドナルド・トランプ氏は
「ステーブルコインによるドル支配の強化」
という政策をビットコイン準備金やイーサリアム準備金と同時に進めており、いち早く明確な仮想通貨規制として署名した法案ということになります。
このジーニアス法の制定により、世界中でステーブルコイン規制の基本となると考えることができ、ジーニアス法の理解はステーブルコインの今後を理解することになるといえるでしょう。
ジーニアス法:https://www.govinfo.gov/content/pkg/COMPS-18221/pdf/COMPS-18221.pdf
なぜジーニアス法を制定したのか?
ではジーニアス法について詳しく見ていきましょう。まずジーニアス法を制定したのにはステーブルコイン規制を明確にするためである一方、規制における問題点があり、
「規制

