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墨汁マガジンVol.229「イーサリアム2.0 バリデーターはいつなれるのか?インフレ率の調整はほぼ確定」

目次
  • 1 イーサリアム2.0は2020年のいつになるのか?
  • 2 イーサリアム2.0の今後とバリデーター報酬
    • 2.1 イーサリアムバリデーターにはいつなれるのか?
    • 2.2 バリデーター報酬はマイニング報酬とは性質が異なる
  • 3 マイニング報酬は今後更に調整される
  • 4 まとめ

イーサリアム2.0実装会議で、2020年1月3日を目指して”セレニティ”のローンチを予定すると提案されました。現在イーサリアム2.0は、完成版となる”セレニティ=イーサリアム2.0”となっており、現在のイーサリアム1.0となるレガシィチェーン(Legacy Chain)とイーサリアム1.xと平行して開発が行われています。セレニティの構想は2014年からあったものの、約6年という歳月をかけてリサーチや開発を経て、2020年内にはフェイズ0のローンチは可能ということでしょう。

本稿ではイーサリアム2.0フェイズ0での注意点や、同時期に行われると見られるインフレ率の調整をコンスタンティノープルと比較して分析、解説を行います。

 

イーサリアム2.0は2020年のいつになるのか?

この提案では、イーサリアム2.0のローンチは2020年の1月3日を目指すとありますが、あくまで予定であり、まずローンチの大前提となるのは入念なテストと、クライアントの実装です。イーサリアムやビットコインのようなOSS開発において、不特定多数のデベロッパーが開発することから、監査の回数があがることなどで、バグを発見する可能性は非常に高くなります。

それでもコンスタンティノープルのような例があり、実装というのはブロックナンバーが決定し、そのブロックに到達してハードフォークするまでは確実ではありません。イーサリアム2.0のフェイズ0の場合、コントラクトがメインネットにデプロイされる日が確定するまでは確定とは言えないでしょう。

従って、2020年1月3日は

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