- 1 Liquid Stakingの仕組み一覧
- 2 Curve FinanceのstETHプールの報酬
- 3 Curve FinanceではstETH報酬が100%もらえるわけではない
- 4 流動性マイニング中でもstETHのステーキング報酬は貰える?
- 5 wstETH(Wrapped stETH)とは?
- 6 どのようにしてステーキング報酬が反映されているのか?
- 7 stETHプールの利用は得か?
- 8 stETHプールを使用する利点
- 9 まとめ
イーサリアム2.0のバリデータにおけるステーキング報酬を関節的に得られ、さらにそのステーキングしているETHを売却することができる流動性を提供する”Lido(ライド)Finance”は、流動性ステーキングというコンセプトの元、公式のCurve FinanceのstETHプールが展開されています。
本稿ではCurve FinanceのstETHプールを使用した場合、stETHのステーキング報酬はどのように反映されるのかについてわかりやすく解説を行います。Lido自体でイーサリアム2.0のステーキング報酬がstETHに反映される仕組みについては墨汁マガジンVol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」を参照してください。
Liquid Stakingの仕組み一覧
Vol.312「イーサリアムバリデータプール “Rocket Pool”の仕組みとノードオペレーターの報酬(手数料)」
Vol.313「イーサリアム2.0のバリデータプール”Rocket Pool”のリスクとペナルティ対策」
Vol.706「LidoのstETHのペッグが崩れる理由 Curve Financeでデュアル流動性マイニングプールをローンチする利点とは?」
Vol.713「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」
Vol.709「イーサリアム2.0ステーキングプールLido Financeの概要 Rocketpoolとの違いと利点とは?」
Curve FinanceのstETHプールの報酬
ステーブルコインAMMのCurve FinanceではLidoが初期にローンチしたstETH(ETH/stETH)プールと、ファクトリープールとして後発となるstETH concentratedの2プールが存在し、どちらも公式によるものでデュアルプールというおもしろい流動性マイニングアプローチをしています。
2022年10月現在、stETHプールは流動性マイニング報酬が3.45%、LDOのステーキング報酬が2.32%付与されるので合計で5.77%のAPYを得ることができ、ファクトリープールのstETH concentratedは流動性マイニング報酬5.43%のみとなっています。
出典:Curve Finance – Lido FinanceのstETHプールの報酬
対してstETHのLido自体のステーキング報酬、つまりバリデータ報酬は5.5%となっており一見すると合計で10%前後のAPYを得られるように見えるため、運用に適しているのでしょうか?
出典:Lido Finance – stETHのステーキング年間ステーキング報酬
LidoのstETHデュアルプールについては墨汁マガジンVol.706「LidoのstETHのペッグが崩れる理由 Curve Financeでデュアル流動性マイニングプールをローンチする利点とは?」にてローンチ理由と利点を解説しています。
Curve FinanceではstETH報酬が100%もらえるわけではない
まず結論からいうと
「Curve FinanceのstETHプールを利用する場合、実際はこのステーキング報酬を100%もらえるわけではない」
のです。
理由として
「Curve Financeで