目次
- 1 なぜ仮想通貨はデリバティブ市場が主軸なのか?
- 2 仮想通貨デリバティブの需要
- 3 デリバティブの種類
- 4 仮想通貨市場の性質が変化した転換期
- 5 価格への影響
- 6 まとめ
仮想通貨の派生商品、俗に言う「デリバティブ」は市場で最も発展していることが知られており、株式とは異なった市場性質や需要を持ちます。デリバティブの形式やそもそもの特性から需要は異なることから価格影響も異なるのです。
本稿では仮想通貨におけるデリバティブの位置付けと影響についてわかりやすく解説を行います。
なぜ仮想通貨はデリバティブ市場が主軸なのか?
日本ではbitFlyerが古くからビットコインデリバティブであるビットコインFX(正式にはLightning FX)が比較的高い流動性を持ち、海外仮想通貨取引所では必ずと言っていいほどビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨デリバティブが取り扱いされています。
現物市場でレバレッジ提供が少なく、代わりにデリバティブが主要市場となっている大きな理由として
「ボーダーレスで簡単に世界中に出金や送金が可能な仮想通貨において、世界中の仮想通貨取引所で取り扱われることで現物の偏りによる流動性の問題を解消するため」
だと言えるでしょう。
特にビットコインは2017年まで中国が取引やマイニングの大半を占めていたことからデリバティブ仮想通貨取引所のBitMEXが人気を博した後、BinanceやFTXなどの参戦から現在に至るといえます。
仮想通貨デリバティブの需要
では価格影響を与える大きな理由である仮想通貨独自のデリバティブ需要を見てみましょう。例えば通常の株式の需要では
「