イーサリアム上でユーロにペッグするステーブルコイン発行プロジェクトの”Angle Protocol(アングル・プロトコル)”はLayerZeroを導入したOFTステーブルコインプロジェクトであり、9チェーンものzkEVMを含むL2及びEVM経済圏にブリッジができる有能プロジェクトとなっています。
本稿ではAngle ProtocolのPt.1に引き続き、発行したagEURのブリッジとブリッジ時の流動性トラブルの解決方法について投資家向けにわかりやすく解説を行います。Angle Protocolの概要と使用方法については墨汁マガジンVol.882「Angle Protocolとは?LayerZeroを導入した”OFTステーブルコイン”を理解する」を参照してください。
agEURを発行できるネットワーク
Angle Protocolで発行できるagEURは
「発行できるチェーンとブリッジできるチェーンに差がある」
という点に注意が必要です。
agEURを発行できるのは
1.Ethereum
2.Avalanche
3.Polygon
4.Arbitrum
5.Optimism
の5チェーンのみです。
ですがブリッジが可能なのは上記5チェーンに加えて
6.Gnosis Chain
7.BNB Chain(BSC)
8.Polygon zkEVM
9.Celo
の4チェーンにブリッジが可能となっています。ですが上記4チェーンではagEURが発行できないため、”ブリッジ流動性に依存し、ブリッジに失敗することがある”のです。
agEURのブリッジ流動性問題
Angle Protocolには
agEURのブリッジ制限(Bridge limites)
というブリッジ流動性問題があります。
このagEURのブリッジ制限ではGnosis ChainやPolygon zkEVMなどagEURが発行できないチェーンほど流動性が低いのです。流動性はリアルタイムで変動するためブリッジ時に失敗することがあり、その時には直コンで対処が必要となります。
例えばイーサリアムからGnosis Chainにブリッジするには2387agEURしかブリッジできないことが下記に記されています
ブリッジ失敗時にagEURはどうなる?
例えば1000agEURブリッジしたとき、流動性が十分でないと500agEURしか受け取ってない場合があります。
このときEOA(ウォレット)上では
・500agEUR
・