- 1 LayerZeroの解説一覧
- 2 Angle Protocol(agEUR)とは?
- 3 Angle Protocolの概要
- 4 ”OFTステーブルコイン”としての課題
- 5 OFTを提供するためのトークン規格
- 6 OFT規格の選択時の利点とリスク
- 7 Angle ProtocolのagEURを利用する方法
- 8 LayerZeroのZROトークンエアドロップ数を上げる
- 9 まとめ
ステーブルコインはDeFiの最重要インフラである一方、マルチチェーン(オムニチェーン)展開をするのには大きな障壁があり、Circle社が発行するUSDCのネイティブチェーンサポートに長期間を有していることからも問題は明白でしょう。ステーブルコインではLayerZeroを採用することでオムニチェーン(Omnichain)展開する動きが見られ、Protocol(アングルプロトコル)がその代表として言えるでしょう。
本稿では”OFTステーブルコイン”のAngle Protocolについて投資家向けにわかりやすく解説を行います。
LayerZeroの解説一覧
【完全版】LayerZero(レイヤーゼロ)を採用している91のDeFiとNFT一覧~ZROトークンの最大エアドロップを獲得する戦略~
Vol.712「イーサリアムブリッジ(Birdge)の3つのコア技術の概要と利点/欠点を理解する」
Vol.726「図解で理解するイーサリアムのRelayer型ブリッジコントラクトの仕組み」
Vol.868「LayerZero(レイヤーゼロ)とは?ZROトークンのエアドロップ獲得戦略」
Vol.869「図解で理解するLayerZeroの仕組み Pt.1 ブリッジ技術のジレンマとULN(Ultra Light Node)」
Angle Protocol(agEUR)とは?
Angle Protocol(アングル・プロトコル)とはLayerZero(レイヤーゼロ)を採用した”オムニチェーンステーブルコイン”プロジェクトであり、2023年8月現在ユーロ(EUR)にペッグした”agEUR”を発行しています。
Angle Protocolの形式はMaker DAOが発行するDAIと同じ”オーバーコラテラル”となっており、クラシックなアルゴリズミック・ステーブルコインとなっています。Angle Protocolのローンチは2021年11月3日にイーサリアムメインネットにローンチしており、2022年8月4日にLayerZeroの統合を発表しているいわゆる”老舗”のOFTステーブルコインプロジェクトということになるのです。
出典:Angle Protocol – OFTステーブルコイン”agEUR”
Angle Protocolの概要
公式URL:https://www.angle.money/
公式Twitter(X):@AngleProtocol
エアドロップ:なし
ガバナンストークン:ANGLE
発行数:1,000,000,000 ANGLE
オムニチェーン:LayerZeroを統合
”OFTステーブルコイン”としての課題
Angle ProtocolのagEURのようなOFTステーブルコインを実現するにはクリアすべき課題が多くあり、
1.オムニチェーン対応は