- 1 イーサリアムブリッジの種類
- 2 ブリッジの3つのコア技術
- 3 コア技術別のブリッジプロジェクトと利点
- 4 ブリッジの欠点
- 5 AMM型の大きな利点
- 6 ブリッジの意外な落とし穴
- 7 まとめ
イーサリアムを中心としたRollup(ロールアップ)を採用しているArbitrum(アービトラム)やOptimism(オプティミズム)などのL2ネットワーク、Gnosis Chain(ノーシスチェーン)やPolygon(ポリゴン)などで構成する”EVM経済圏”では、インターオペラビリティが一般的となっています。
このような異なるブロックチェーン間を行き来するようなインターオペラビリティは、EVM経済圏ならではの利便性であるとも言えるでしょう。本稿ではイーサリアムやEVM経済圏、さらにはL2とサイドチェーンなどのブリッジのコア技術の概要についてわかり易く解説を行います。
EVM経済圏については墨汁マガジンVol.686「イーサリアム2.0のThe MergeでEVM経済圏はどうなるのか?Polygon(MATIC)やBSCのデータから見る今後」を参照してください。
イーサリアムブリッジの種類
主にブリッジを行うにはイーサリアムのコントラクト実行を行うEVMを導入していれば相互ブリッジでの実装を行いやすく、多くのブリッジプロジェクトは複数のチェーンとのインターオペラビリティを提供しているのです。
主にブリッジの種類では3つに分類することができ
1.ビットコインなどの互換性の内チェーンからのブリッジ
2.イーサリアム及びEMVチェーン間の相互ブリッジ
3.イーサリアム及びL2(Rollup)間の相互ブリッジ
1はRenVMのような非中央集権ブリッジの発行するイーサリアム上のrenBTCや、BitGOをカストディアンとしたUSDCのような中央集権ブリッジなどです。またイーサリアムのEVMという利点を活かしたプロジェクトが2や3に該当し、EVM経済圏例えばGnosis Chainの公式ブリッジであるOmni BridgeやxDAI Bridge、さらには多くのEVMチェーンに対応したWormholeやConnect Networkなどがあります。
そしてL1とL2のブリッジとしてはArbitrumやOptimismが公式で提供するL2ブリッジなどがあり、プロジェクトによってアプローチが異なるのです。
renBTCとWBTCについては墨汁マガジンVol.483「図解で理解するrenBTCとWBTC発行の仕組みと違い renVMの役割とは?」を参照してください。
ブリッジの3つのコア技術
さらにブリッジのコア技術も3つに分類することができ、主にイーサリアムのEVM経済圏で使われているブリッジのコア技術は
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