- 1 Metamaskでのアカウントバックアップ
- 2 MetamaskでERC20トークンが消えた場合
- 3 復元時にアカウントが消えた場合の対処法
- 4 秘密鍵をバックアップしてない場合の対処法
- 5 Metamaskの仕組み
- 6 まとめ
Metamaskはイーサリアム上のDeFiにアクセスする最適な方法である一方、ETHやERC20トークンを守るための重要なウォレットでもあります。本稿ではMetamaskがアカウントを生成する際の仕組みと、ウォレットインポート時のアカウントが消えるなどのよくあるトラブル対処方法について詳しく解説します。
Metamaskでのアカウントバックアップ
本来イーサリアムのEOAアカウント、つまり個人のウォレットとして使用されるアドレスを生成する場合にはTrezorやGethからの直接アカウント生成が最も安全に行えます。一方でMetamaskではアカウントを気軽に作成することができるため、多くのイーサリアムユーザーはMetamaskからアカウント作成をしていることが多いでしょう。
Metamaskのアカウントのバックアップには2つ方法があり、
1.Metamaskアカウントのニーモニックフレーズによるバックアップ
2.EOAアカウントの秘密鍵によるバックアップ
の2つです。1はMetamask”アカウント”のバックアップでニーモニックフレーズ、つまり英単語によるバックアップから復元する方法で、それに対して2はMetamaskで生成したEOAアカウントのみをバックアップまたは復元する方法です。つまり両方ともバックアップをしておくことで色々な用途ごとのアカウント復元が可能となるということになります。
イーサリアムアカウントの安全な作成方法についてはリサーチレポート「イーサリアムGethの使い方マニュアル、同期モードやテストネットへの参加方法 Keystoreを安全に作成する」を参照してください。
MetamaskでERC20トークンが消えた場合
アカウント復元時に保有しているUSDCなどのERC20トークンが消えることがあります。Metamaskはあくまで”ウォレットサービス”であり、Web3.0つまりDeFiやNFTなどのイーサリアム上のコントラクトにアクセスするためのサービスなので、イーサリアムアカウントが保有しているERC20トークンは消えることはありません。
なので復元時にERC20トークンが消えていた場合に行うことは
1.復元したアドレスが自分アカウントと同じことを確認
2.表示したいトークンを「Import Token」から追加
とするだけで表示ができます。Curve FinanceのCRVなどはリストから検索が対応してないので、コントラクトアドレスを調べて追加を行いましょう。
復元時にアカウントが消えた場合の対処法
Metamaskのアカウントを復元したとき、作成したはずのアカウントが消えていることがあるのです。この場合の対処法としては
1.バックアップしておいた秘密鍵からインポートする
2.ニーモニックフレーズから復元した場合