目次
- 1 1.仮想通貨の問題(GOX、CEO死亡など)
- 1.1 1-1.取引所が簡単にGOXする理由
- 1.2 1-2.コインチェックとZaifのGOXは予見できた
- 2 2.LGO Marketsの仕組み
- 2.1 2-1.マルチシグ(Multisig)とは?
- 2.2 2-2.LGOハイブリッドDEX
- 2.3 2-3.取引の手順
- 3 3.まとめ
機関投資家向けのビットコイン取引所のLGO Marketsがローンチ、3月11日に10の機関投資家に対してビットコイン現物取引を提供開始します。このLGO Martketsは取引所というより、ある種のブローカーというのが正しく、さらにマルチシグを利用した既存の有価証券の取引とは異なるハイブリッドDEXとなっています。
1.仮想通貨の問題(GOX、CEO死亡など)
まずはLGO Mrketsと既存取引所の違いについて見てみましょう。
1-1.取引所が簡単にGOXする理由
通常、仮想通貨取引所はブロックチェーン外での取引となり、即座の出金に対応できる取引のホットウォレット(インターネット接続あり)または、安全面に考慮したコールドウォレット(物理的にインターネット接続なし)で保管され、ユーザーの預けた資産はデータベース上で取引が行われます。
ここでの利点は既存データベースを利用することで高速取引を可能とする一方、CoincheckやZaifのようにホットウォレットの秘密鍵を盗まれるまたは不正アクセスをされてしまうことで数十億円単位の資金が盗まれてしまいます。
取引所のセキュリティや取り組みの問題ではあるものの、カナダのQuadrigaCXのように、CEOが一人で管理することで外部漏れのリスクは低くなるのに対し、SPOFエラーと同様のリスクを追うことになるので、仮想通貨のメリットが一切ないと言えます。
取引所のずさんな管理と言ってしまえばそれまでですが、このようなカストディ(資産管理)の課題は、未だ黎明期の仮想通貨においての大きな課題なのです。
1-2.コインチェックとZaifのGOXは予見できた
余談ですが、コインチェックやZaifのGOXは元々の対応のずさんさにより、GOXする可能性が非常に高かったので私は一切使用していません。例を紹介すると、