- 1 イーサリアム準備金構築に10億ドル調達
- 2 MicroStrategyのビットコイン買いとの違い
- 3 コンセンシスやGlaxy Digitalの狙い
- 4 ETHはイーサリアム準備金としてビットコインより適格
- 5 ETHの企業購入は分散を加速させる
- 6 まとめ
ビットコインにおけるMicroStrategyのビットコイン買いや仮想通貨推進派のトランプ大統領によるビットコイン準備金(仮想通貨準備金)の大統領令により、イーサリアムでも同様の「戦略的イーサリアム準備金」のムーブが出始めています。
本稿では仮想通貨の爆弾としてリスクが高まっているMicroStrategyのビットコイン買いに対し、イーサリアムにとってはポジティブとなるイーサリアム準備金の影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
MicroStrategyリスクについては墨汁マガジンVol.1129「MicroStrategyがビットコインを買い続ける問題 仮想通貨の次元爆弾となりうる理由」を参照してください。
イーサリアム準備金構築に10億ドル調達
イーサリアムのL2でzkEVMであるLineaやWeb3ウォレットのMetamaskを開発するコンセンサス(Consensys)が筆頭にNASDAQ上場のSharpLink Gaming(シャープリンク・ゲーミング)社に
「Ethereum Treasury Strategy、すなわち”イーサリアム準備金”」
の構築をリード、その他仮想通貨ヘッジファンドとして知られるPantera Capital(パンテラ・キャピタル)やLUNA事件で有名なGalaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)、Electric Capital(エレクトリック・キャピタル)など複数のファンドから資金調達に貢献しました。
最初のアナウンスでは4.25億ドルでしたが、最終的に10億ドル(1448億円)まで資金調達をしており、これらの資金を使ってETHを購入、イーサリアム準備金を構築するのです。
MicroStrategyのビットコイン買いとの違い
ではイーサリアム準備金とMicroStrategyのビットコイン買いとの違いについて見ていきましょう。
まず大きな違いはビットコインの特性にあり、
「ビットコインは