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墨汁マガジンVol.173「State Rentの実装予定と支払われたETHの取扱い」

目次
  • 1 1.イーサリアムState Rentの概要
    • 1.1 1-1.ハードフォーク実装予定
    • 1.2 1-2.State Rentで支払われたFeeはどうなるのか?
  • 2 2.まとめ

イーサリアムのState Rent最新リサーチ動向についてです。前提知識となるイーサリアムのステートとフルアーカイブノードについて見ていない場合、下記マガジンVol.172を参照してください。

ETH1.xのレポートでは、State Rentにの必要性や実装時の注意点、現在のEOAとコントラクトアカウントのストレージ使用について解説を行いましたが、本稿ではより踏み入ったState Rentについて解説を行います。

 

 

1.イーサリアムState Rentの概要

State Rentについては、より詳しい実装や仕様を議論するEIPの段階までまだ到達しておらず、現在はPre EIP状態のVer.3となっています。ここではState Rentの複雑な経済モデルによる実装手順、State Rentに関する新しいOPCODEの予定などについて見ていきましょう。

 

1-1.ハードフォーク実装予定

State Rentを実装するまでには、2019年3月時点で約18以上の変更点を加える必要があります。イーサリアムのステート減少を円滑に行い、さらにイーサリアムの経済モデルの向上を図るには、Floating Rent(後ほど解説)までがState Rentの完成と言えるため、非常に長い道のりとなると言えるでしょう。

下記が実際に必要な実装で、Floating Rent

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