目次
- 1 1.イーサリアムState Rentの概要
- 1.1 1-1.ハードフォーク実装予定
- 1.2 1-2.State Rentで支払われたFeeはどうなるのか?
- 2 2.まとめ
イーサリアムのState Rent最新リサーチ動向についてです。前提知識となるイーサリアムのステートとフルアーカイブノードについて見ていない場合、下記マガジンVol.172を参照してください。
ETH1.xのレポートでは、State Rentにの必要性や実装時の注意点、現在のEOAとコントラクトアカウントのストレージ使用について解説を行いましたが、本稿ではより踏み入ったState Rentについて解説を行います。
1.イーサリアムState Rentの概要
State Rentについては、より詳しい実装や仕様を議論するEIPの段階までまだ到達しておらず、現在はPre EIP状態のVer.3となっています。ここではState Rentの複雑な経済モデルによる実装手順、State Rentに関する新しいOPCODEの予定などについて見ていきましょう。
1-1.ハードフォーク実装予定
State Rentを実装するまでには、2019年3月時点で約18以上の変更点を加える必要があります。イーサリアムのステート減少を円滑に行い、さらにイーサリアムの経済モデルの向上を図るには、Floating Rent(後ほど解説)までがState Rentの完成と言えるため、非常に長い道のりとなると言えるでしょう。
下記が実際に必要な実装で、Floating Rent