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墨汁マガジンVol.351「イーサリアムアドレスが保有するETHの損益分岐点分析が大きな誤差となる理由」

目次
  • 1 イーサリアム投資家の損益分岐点
  • 2 このETH損益分岐点データの盲点
  • 3 誤差が参考にできないほど大きくなる理由
  • 4 ブロックチェーン特有の利点から引き起こされる問題
  • 5 まとめ

イーサリアム価格は2018年1月に1400ドルを記録した後、現在は10分の1以下となる128ドルを推移しています。あるリサーチによると、ETHを保有するイーサリアム全体のEOAアカウントの90%が含み損であるとしています。本稿ではこれらのデータが実際に参考になるのか、計測方法にある大きな問題などについて詳しく解説を行います。

 

 

イーサリアム投資家の損益分岐点

リサーチファームのinto the blockが行ったイーサリアムのEOAアカウントのETH取得単価リサーチによると、現在のイーサリアム価格が130ドル付近のとき、In-the-moneyつまり含み益となっているETH保有アドレスは全体の8%であり、2%は損益分岐点と同額のAt-the-money、残りの90%は含み損となるOut-of-the-moneyになっていると分析しています。

 

このETH損益分岐点データの盲点

ですがこの分析には注意が必要で、あくまでイーサリアムブロックチェーン上のアカウント

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