- 1 BinanceがL2″Arbitrum”でのETH入金対応
- 2 Arbitrum対応の仮想通貨取引所一覧
- 3 BinanceのArbitrum対応で変わるL2
- 4 L2の利便性問題
- 5 Arbitrumのガス代
- 6 インバウンドとアウトバウンド
- 7 ビットコインとは異なるL2需要
- 8 まとめ
イーサリアムはL1の高い需要による混雑から、RollupベースのL2へのシフトが加速してきています。そんななかBinanceがL2の”Arbitrum”での入金に対応。イーサリアムにおけるL2のインフラが整ってきており、仮想通貨取引所の対応で年末から2022年にかけてのイーサリアムエコシステムが大きく変わろうとしているのです。
本稿ではイーサリアムのL2の今後の変化と仮想通貨取引所のArbitrum入出金対応の影響について詳しく解説を行います。
BinanceがL2″Arbitrum”でのETH入金対応
イーサリアムはDeFiとNFTの継続需要、さらにETH2のステーキング需要によりガス代が100Gwei以上を常に推移しています。これらのことからEVMがそのまま使えるRollupを採用した”L2”の需要が高まっており、最も重要なのはL2へのブリッジでもコントラクトの対応でもなく、仮想通貨取引所への入出金でしょう。
一部の海外仮想通貨取引所が対応している中、アルトコイン最大手のBinanceが2021年11月19日にAbitrum OneでのETH入金に対応したと発表しました。Arbitrum OneはOptimistic Rollupを採用したL2の最有力候補であり、イーサリアムL1のセキュリティをそのまま使用しつつ、安いガスでコントラクトを実行したりETHを送金できるという利点があります。
実際にBinanceのETH入金ページを見てみると、ARBITRUMという表記とともにL2デポジットに対応していることがわかるでしょう。
出典:Binance – イーサリアムL2 Arbitrumの入金ページ
現時点ではUSDCやDAIなどのERC20トークンの入出金には対応していませんが、今後対応すればL2へのシフトがより進むことになり、イーサリアムネットワークの完成形に一歩近づくでしょう。
L2とETH2を組みわせたイーサリアムの完成形については墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」を参照してください。
Arbitrum対応の仮想通貨取引所一覧
Binance:2021年11月19日 入金のみ対応
OKEx:2021年5月2日 入出金対応
Huobi:2021年8月19日 入出金対応
BinanceのArbitrum対応で変わるL2
Binanceは現時点ではまだArbitrumへの出金は