マガジン内検索

墨汁マガジンVol.634「Curve FinanceのCRV/ETH流動性プールから見える問題と闇」

目次
  • 1 Curve Finance(CRV)の解説一覧
  • 2 CRV/ETHプールの追加
  • 3 Curve Financeでの流動性プール追加方法
  • 4 Curve Financeのガバナンス
  • 5 問題のトランザクション
  • 6 ガバナンスではない
  • 7 コントラクトアドレス一覧
  • 8 CRV/ETHプールの問題
  • 9 Curve Finance運営の狙い
  • 10 まとめ

イーサリアムDeFi上で最も高いステーブルコインロック数を誇るCurve Financeは新たな流動性プールとしてCRV/ETHプールを追加しました。一見このCRV/ETHプールはCurve Financeにおける流動性プールの追加というごく普通の実装に見えますが、非常に闇の深い内容となっているのです。

本稿ではCurve FinanceのCRV/ETHプール追加から見える闇と問題について詳しく解説を行います。

Curve Financeの使い方についてはリサーチレポート「CurveFinanceの使い方完全マニュアル イールドファーミングで年利100%超えの収益を得るやり方」を参照してください。

Curve Finance(CRV)の解説一覧

 

Vol.475「Curve Finaceのファーミングブーストに$CRVをロックするべきか?」

Vol.523「Curve Financeがインパーマネントロスを受けづらい理由」

Vol.524「図解で理解するCurve Financeのリスク Uniswapとは異なる流動性マイニングの注意点」

Vol.536「Curve FinanceでSynthetixのsBTCやsETH、sUSDプールを利用する際のリスクと注意すべき指標」

Vol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」

Vol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」

Vol.611「Curve Financeの流動性プールの選び方 ローリスク・ハイリターンな流動性マイニングの条件は?」

Vol.634「Curve FinanceのCRV/ETH流動性プールから見える問題と闇」

Vol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」

Vol.673「【図解】イーサリアム三大DEX(Uniswap,Curve,Balancer)の仕組みから比較するステーブルコインスワップ」

Vol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」

Vol.768「LidoのstETHをCurve Financeで運用する場合ステーキング報酬はどうなるのか?」

 

CRV/ETHプールの追加

Curve Financeは新たにガバナンストークンであるCRVとETHの流動性プールを新たにローンチしました。

 

Curve FinanceではCRV(Curve DAOトークン)をイールドファーミングするためにはゲージ(Gauge)と呼ばれる各流動性プールごとのステーキング先が必要ですが、ローンチされたばかりのCRV/ETHプールにはまだゲージ設定がないため、CRV報酬もConvex FinanceによるCRVブースト報酬とCVX報酬もありません。

ですが既に流動性は6億円近い536万ドルにも上っており、50.8万CRVと650ETHが流動性提供されていることから人気の高さが伺えるでしょう。

出典:Curve Finance – CRV/ETH流動性プール

CRV/ETHプールのAは固定で40万となっており、今後のプールの推移によってガバナンスで変更されると見られます。

Curve FinanceのプールパラメータのAについては墨汁マガジンVol.592「図解で理解するCurve Financeの仕組み Amplification Parameter”A”とその利点」を参照してください。

 

Curve Financeでの流動性プール追加方法

Curve Financeで流動性プールを追加するには以前は1つでしたが、現在は2つの方法があり

 

1.ファクトリープールで

*ここから先はオンラインサロン会員専用です
マガジン内検索