- 1 Curve Financeの流動性プール
- 2 プールファクトリー(Pool Factory)とは?
- 3 プールファクトリーの大きな利点
- 4 Curve Financeでのスワップの特徴
- 5 Curve Financeの流動性プール作成条件
- 6 プールファクトリーの問題
- 7 APYが低下しているその他の問題要因
- 8 まとめ
ステーブルコインの流動性マイニング及びイールドファーミングで有名なCurve Financeは、ガバナンストークンのCRVを売却することで高いAPYを得られるDeFiプロジェクトの一つです。一方でCurve FinanceではCRV価格が大きく下落していないにも関わらず、多くの流動性プールのAPYが5%以下と低い水準となっています。本稿ではCurve Financeの今後の問題点とその理由について詳しく解説を行います。
CRVのAPYが高い流動性プールがリスクが非常に高い理由については墨汁マガジンVol.563「Curve Financeの流動性マイニングプールの選び方 CRVの利回りで選んではいけない理由」を参照してください。
Curve Financeの流動性プール
Curve Financeには2021年6月末現在約40の流動性プールが存在します。この中にはCompoundやAaveなどのレンディングを統合したものや、WBTCやrenBTCなどを基軸にしたビットコインプールなども存在します。Curve Financeのコンセプトは”ステーブルコイン同士”というものなので、例えばFRAXのような新しいステーブルコインの流動性プールを作るには、
USDC
DAI
USDT
などのどのメジャーステーブルコインを使用すればいいのかという問題があります。
Frax Financeの部分担保ステーブルコイン”FRAX”については墨汁マガジンVol.573「図解で理解するFRAXの仕組み Pt.1 部分担保の新たなステーブルコインFrax Financeとは?」を参照してください。
プールファクトリー(Pool Factory)とは?
Curve Financeにはプールファクトリー(Pool Factory)という機能が実装されており、
ドル:3Pool(USDC + DAI + USDT)
ビットコイン:sBTC(renBTC + wBTC + sBTC)
の各ステーブルコインのメジャー3種類の3PoolとsBTCプールを基軸として新しく流動性プールを追加するというものです。例えばFRAXプールなどを見てもFRAX/3Crv(3Pool)なっており、新規追加されているプールがほぼすべてプールファクトリーによって構成されていることがわかるでしょう。
プールファクトリーの大きな利点
このプールファクトリーには大きな利点があり、
「メジャーステーブルコイン