- 1 Curve Finance(CRV)の解説一覧
- 2 Curve Financeの流動性プール
- 3 プールファクトリー(Pool Factory)とは?
- 4 プールファクトリーの大きな利点
- 5 Curve Financeでのスワップの特徴
- 6 Curve Financeの流動性プール作成条件
- 7 プールファクトリーの問題
- 8 APYが低下しているその他の問題要因
- 9 まとめ
ステーブルコインの流動性マイニング及びイールドファーミングで有名なCurve Financeは、ガバナンストークンのCRVを売却することで高いAPYを得られるDeFiプロジェクトの一つです。一方でCurve FinanceではCRV価格が大きく下落していないにも関わらず、多くの流動性プールのAPYが5%以下と低い水準となっています。本稿ではCurve Financeの今後の問題点とその理由について詳しく解説を行います。
Curve Finance(CRV)の解説一覧
Vol.475「Curve Finaceのファーミングブーストに$CRVをロックするべきか?」
Vol.523「Curve Financeがインパーマネントロスを受けづらい理由」
Vol.524「図解で理解するCurve Financeのリスク Uniswapとは異なる流動性マイニングの注意点」
Vol.536「Curve FinanceでSynthetixのsBTCやsETH、sUSDプールを利用する際のリスクと注意すべき指標」
Vol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」
Vol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」
Vol.611「Curve Financeの流動性プールの選び方 ローリスク・ハイリターンな流動性マイニングの条件は?」
Vol.634「Curve FinanceのCRV/ETH流動性プールから見える問題と闇」
Vol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」
Vol.673「【図解】イーサリアム三大DEX(Uniswap,Curve,Balancer)の仕組みから比較するステーブルコインスワップ」
Vol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」
Curve Financeの流動性プール
Curve Financeには2021年6月末現在約40の流動性プールが存在します。この中にはCompoundやAaveなどのレンディングを統合したものや、WBTCやrenBTCなどを基軸にしたビットコインプールなども存在します。Curve Financeのコンセプトは”ステーブルコイン同士”というものなので、例えばFRAXのような新しいステーブルコインの流動性プールを作るには、
USDC
DAI
USDT
などのどのメジャーステーブルコインを使用すればいいのかという問題があります。
Frax Financeの部分担保ステーブルコイン”FRAX”については墨汁マガジンVol.573「図解で理解するFRAXの仕組み Pt.1 部分担保の新たなステーブルコインFrax Financeとは?」を参照してください。
プールファクトリー(Pool Factory)とは?
Curve Financeにはプールファクトリー(Pool Factory)という機能が実装されており、
ドル:3Pool(USDC + DAI + USDT)
ビットコイン:sBTC(renBTC + wBTC + sBTC)
の各ステーブルコインのメジャー3種類の3PoolとsBTCプールを基軸として新しく流動性プールを追加するというものです。例えばFRAXプールなどを見てもFRAX/3Crv(3Pool)なっており、新規追加されているプールがほぼすべてプールファクトリーによって構成されていることがわかるでしょう。
プールファクトリーの大きな利点
このプールファクトリーには大きな利点があり、
「メジャーステーブルコイン