- 1 アグリゲーターのリスク
- 2 アグリゲーターの選び方
- 3 比較的リスクの低いアグリゲーター
- 4 ガバナンストークンのAPY
- 5 まとめ
イーサリアムDeFiにおけるYearn Financeなどのイールドアグリゲーターは、2020年のDeFiブームから爆発的な人気を博しており、新たなアグリゲーターが続々とローンチしています。本稿ではアグリゲーターの種類別のリスクと選びためのコツについて詳しく解説を行います。アグリゲーターの発展と種類については墨汁マガジンVol.571「イーサリアムが重視するコンポーザビリティ(Composability)とは?」を参照してください。
アグリゲーターのリスク
DeFiアグリゲーターには共通したリスクがあり、それは
「コントラクトを多重に使用することで起きるカウンターパーティリスク」
です。
これはアグリゲーターが複数のコントラクトを使用することで起きる問題であり、例えばCurve Financeの運用をYearn FinanceのyETH Vaultで運用するとCurve FinanceのリスクとYearn Financeのコントラクトリスクを同時に取ることになります。これはDEXアグリゲーターやその他アグリゲーターでも同じであり、単純に
「署名やApproveを複数回行なうほどリスクは高い」
と言えます。殆どの場合は新たなコンセプトであるアグリゲーター側にバグがあり、最たる例はHarvest Financeのドレイン攻撃でしょう。そのためこのようなイノベーションはAPYや利便性と引き換えに高いリスクを多重に取ることになるため注意が必要です。
裁定ドレイン攻撃については墨汁マガジンVol.496「図解で理解するHarvest Financeの価格操作裁定ドレイン攻撃の概要と流動性マイニングへの影響」を参照してください。
アグリゲーターの選び方
アグリゲーターには種類によって利用してもリスクが低いものがあります。特にリスクが高いのは
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