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墨汁マガジンVol.496「図解で理解するHarvest Financeの価格操作裁定ドレイン攻撃の概要と流動性マイニングへの影響」

目次
  • 1 Harvest Financeへフラッシュローンを駆使した攻撃
  • 2 Harvest Financeとは?
  • 3 Harvest Finance攻撃概要
  • 4 Curve Financeのファーミングを利用
  • 5 USDCドレイン攻撃の図解
  • 6 Harvest Vault攻撃による利益
  • 7 まとめ

イーサリアムDeFiで後発となるHarvest Financeは、フラッシュローンによる攻撃を受けfUSDTとfUSDCをアタッカーによりドレインされる事件が発生、被害額は25.2億円にものぼりました。本稿ではHarvest Financeがどのようにして攻撃されたのか、Curve FinanceやHarvest Financeにどのような問題があったのかについて詳しく解説します。

Harvest Financeへフラッシュローンを駆使した攻撃

フラッシュローンとは、1つのトランザクションで借入と返済を同時に行うDeFiでのローン手法であり、過去にはbZxを複数回狙った攻撃に利用されたものとして有名です。

今回の攻撃もトランザクションを見るとわかるように、1度のトランザクションでフラッシュローンから攻撃されていることがわかるでしょう。またガス代は攻撃を確実にするために1250Gweiで設定されており、合計で10ETH約45万円を超えています。

出典:Etherscan – Harvest Financeへのフラッシュローン攻撃

 

フラッシュローンの仕組みと概要については墨汁マガジンVol.381「イーサリアム上のDeFiフラッシュローンはハッキングなのか?攻撃が起きた理由と詳しい概要」を参照してください。

 

Harvest Financeとは?

ではこのトランザクションから、Harvest Financeへの攻撃概要を見る前にHarvest Financeの仕組みについてみてみましょう。Harvest Financeとはずばり

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