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墨汁マガジンVol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」

目次
  • 1 Curve Finance(CRV)の解説一覧
  • 2 TriCryptoとは?
  • 3 TriCryptoの仕組み
  • 4 TriCryptoのリスク
  • 5 USDTをTriCryptoで運用する高いリスク
  • 6 BTCとETHをTriCryptoで運用する場合
  • 7 TriCryptoのインパーマネントロス
  • 8 TriCryptoのインパーマネントロスを自分で計算する
  • 9 まとめ

Curve Financeはステーブルコインに特化したDEXですが、新たに仮想通貨同士の”TriCryptoプール”をローンチし新たな動きが見られています。このTriCryptoはプールファクトリーとして今後使用される予定であり、Curve Financeにおける次世代のキー流動性プールと言えるでしょう。

本稿ではCurve FinanceのTriCryptoプールの特性と利用する場合のリスクについて詳しく解説を行います。

Curve Finance(CRV)の解説一覧

 

Vol.475「Curve Finaceのファーミングブーストに$CRVをロックするべきか?」

Vol.523「Curve Financeがインパーマネントロスを受けづらい理由」

Vol.524「図解で理解するCurve Financeのリスク Uniswapとは異なる流動性マイニングの注意点」

Vol.536「Curve FinanceでSynthetixのsBTCやsETH、sUSDプールを利用する際のリスクと注意すべき指標」

Vol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」

Vol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」

Vol.611「Curve Financeの流動性プールの選び方 ローリスク・ハイリターンな流動性マイニングの条件は?」

Vol.634「Curve FinanceのCRV/ETH流動性プールから見える問題と闇」

Vol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」

Vol.673「【図解】イーサリアム三大DEX(Uniswap,Curve,Balancer)の仕組みから比較するステーブルコインスワップ」

Vol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」

Vol.768「LidoのstETHをCurve Financeで運用する場合ステーキング報酬はどうなるのか?」

 

TriCryptoとは?

Curve FinanceのTriCryptoプールとは3Poolの仮想通貨版であり、

 

・ビットコイン

・イーサリアム

・USDT

 

の3種の流動性プールを指します。

2021年8月現在、TriCryptoは高いCRVのイールドファーミングAPYを持ち、さらにビットコインとイーサリアム価格が大きく変動しているため、Base APYつまり流動性マイニング報酬も他の流動性プールより高い魅力的なプールであると言えるでしょう。

出典:Curve Finance – 流動性プールの流動性マイニングAPYとCRVイールドファーミングAPY

 

一方で他のステーブルコイン流動性プール床となり、TriCryptoプールはビットコイン、イーサリアム、USDTどれでも流動性マイニングを行なうことができ、お互いのリスクを負う必要があるということになります。

 

TriCryptoの仕組み

TriCryptoプールはいわばBalancerに似ており、Uniswapのような2つの仮想通貨を1:1で流動性マイニングするものではなく、ビットコインとイーサリアム、USDT間の流動性提供を行います。TriCryptoプール内の比率は基本的に

 

ビットコイン:33.33%

イーサリアム;33.33%

USDT;33.33%

 

となっていることがプール情報からわかります。

出典:Curve Finance – Tricrypto2プールの割合

 

つまりこれはどういうことかというと、

 

「ビットコイン

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