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墨汁マガジンVol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」

目次
  • 1 TriCryptoとは?
  • 2 TriCryptoの仕組み
  • 3 TriCryptoのリスク
  • 4 USDTをTriCryptoで運用する高いリスク
  • 5 BTCとETHをTriCryptoで運用する場合
  • 6 TriCryptoのインパーマネントロス
  • 7 TriCryptoのインパーマネントロスを自分で計算する
  • 8 まとめ

Curve Financeはステーブルコインに特化したDEXですが、新たに仮想通貨同士の”TriCryptoプール”をローンチし新たな動きが見られています。このTriCryptoはプールファクトリーとして今後使用される予定であり、Curve Financeにおける次世代のキー流動性プールと言えるでしょう。

本稿ではCurve FinanceのTriCryptoプールの特性と利用する場合のリスクについて詳しく解説を行います。プールファクトリーについては墨汁マガジンVol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」を参照してください。

 

 

TriCryptoとは?

Curve FinanceのTriCryptoプールとは3Poolの仮想通貨版であり、

 

・ビットコイン

・イーサリアム

・USDT

 

の3種の流動性プールを指します。

2021年8月現在、TriCryptoは高いCRVのイールドファーミングAPYを持ち、さらにビットコインとイーサリアム価格が大きく変動しているため、Base APYつまり流動性マイニング報酬も他の流動性プールより高い魅力的なプールであると言えるでしょう。

出典:Curve Finance – 流動性プールの流動性マイニングAPYとCRVイールドファーミングAPY

 

一方で他のステーブルコイン流動性プール床となり、TriCryptoプールはビットコイン、イーサリアム、USDTどれでも流動性マイニングを行なうことができ、お互いのリスクを負う必要があるということになります。

 

TriCryptoの仕組み

TriCryptoプールはいわばBalancerに似ており、Uniswapのような2つの仮想通貨を1:1で流動性マイニングするものではなく、ビットコインとイーサリアム、USDT間の流動性提供を行います。TriCryptoプール内の比率は基本的に

 

ビットコイン:33.33%

イーサリアム;33.33%

USDT;33.33%

 

となっていることがプール情報からわかります。

出典:Curve Finance – Tricrypto2プールの割合

 

つまりこれはどういうことかというと、

 

「ビットコイン

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