- 1 TriCryptoとは?
- 2 TriCryptoの仕組み
- 3 TriCryptoのリスク
- 4 USDTをTriCryptoで運用する高いリスク
- 5 BTCとETHをTriCryptoで運用する場合
- 6 TriCryptoのインパーマネントロス
- 7 TriCryptoのインパーマネントロスを自分で計算する
- 8 まとめ
Curve Financeはステーブルコインに特化したDEXですが、新たに仮想通貨同士の”TriCryptoプール”をローンチし新たな動きが見られています。このTriCryptoはプールファクトリーとして今後使用される予定であり、Curve Financeにおける次世代のキー流動性プールと言えるでしょう。
本稿ではCurve FinanceのTriCryptoプールの特性と利用する場合のリスクについて詳しく解説を行います。プールファクトリーについては墨汁マガジンVol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」を参照してください。
TriCryptoとは?
Curve FinanceのTriCryptoプールとは3Poolの仮想通貨版であり、
・ビットコイン
・イーサリアム
・USDT
の3種の流動性プールを指します。
2021年8月現在、TriCryptoは高いCRVのイールドファーミングAPYを持ち、さらにビットコインとイーサリアム価格が大きく変動しているため、Base APYつまり流動性マイニング報酬も他の流動性プールより高い魅力的なプールであると言えるでしょう。
出典:Curve Finance – 流動性プールの流動性マイニングAPYとCRVイールドファーミングAPY
一方で他のステーブルコイン流動性プール床となり、TriCryptoプールはビットコイン、イーサリアム、USDTどれでも流動性マイニングを行なうことができ、お互いのリスクを負う必要があるということになります。
TriCryptoの仕組み
TriCryptoプールはいわばBalancerに似ており、Uniswapのような2つの仮想通貨を1:1で流動性マイニングするものではなく、ビットコインとイーサリアム、USDT間の流動性提供を行います。TriCryptoプール内の比率は基本的に
ビットコイン:33.33%
イーサリアム;33.33%
USDT;33.33%
となっていることがプール情報からわかります。
出典:Curve Finance – Tricrypto2プールの割合
つまりこれはどういうことかというと、
「ビットコイン