目次
- 1 アルタイル(Altair)とは?
- 2 アルタイル(Altair)のアップデート内容
- 3 Sync committees
- 4 Inactivity Leakのペナルティ率
- 5 Inactivity Leakの優遇とインセンティブ付
- 6 バリデータの報酬体系の変更
- 7 Slashing Whistleblowerは独立
- 8 まとめ
イーサリアム2.0のBeacon Chainは初となる大型アップデート”アルタイル(Altair)”を控えています。アルタイルは2020年12月にイーサリアム2.0がローンチしてはじめてのハードフォークであるため、ETH2バリデータは注意が必要です。
本稿ではアルタイルハードフォークについて詳しく解説を行います。
アルタイル(Altair)とは?
アルタイル(Altair)とはイーサリアム2.0のBeacon Chainの大型アップデートの名称であり、2021年9月から年末にかけて実装が予定されているETH2初のハードフォークを指します。
現在のイーサリアム2.0のクライアントのバージョンはv1.x.xとなっていますが、このアルタイルの実装によりv2.0.0となる次世代ネットワークバージョンとなるのです。ここで注意しておきたいのは、
「イーサリアム2.0は現在のDeFiなどが動くイーサリアム1.0と平行して存在するため、DeFiなどには一切影響がない」
という点です。
イーサリアム2.0がアルタイルの実装次に大きなバグやネットワーク問題などの不具合があってもDeFiやETH保有者には直接的な影響がない一方、ETH2バリデータはスラッシュされたりする可能性も0ではないためリスクについて理解が必要です。
フォークに問題があった際のリスクについては墨汁マガジンVol.509「イーサリアム2.0でBeacon Chainがフォークした場合の問題を図解で理解する」を参照してください。
アルタイル(Altair)のアップデート内容
ETH2におけるアルタイルのアップデート内容は主に
「内部的なバリデータの管理方法の変更」
が主となっいます。このバリデータ管理は非常に重要で、主にペナルティの方式を