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墨汁マガジンVol.593「イーサリアム2.0のアルタイル(Altair)とは? 大型アップデートの内容とバリデータへの影響」

目次
  • 1 アルタイル(Altair)とは?
  • 2 アルタイル(Altair)のアップデート内容
  • 3 Sync committees
  • 4 Inactivity Leakのペナルティ率
  • 5 Inactivity Leakの優遇とインセンティブ付
  • 6 バリデータの報酬体系の変更
  • 7 Slashing Whistleblowerは独立
  • 8 まとめ

イーサリアム2.0のBeacon Chainは初となる大型アップデート”アルタイル(Altair)”を控えています。アルタイルは2020年12月にイーサリアム2.0がローンチしてはじめてのハードフォークであるため、ETH2バリデータは注意が必要です。

本稿ではアルタイルハードフォークについて詳しく解説を行います。

 

アルタイル(Altair)とは?

アルタイル(Altair)とはイーサリアム2.0のBeacon Chainの大型アップデートの名称であり、2021年9月から年末にかけて実装が予定されているETH2初のハードフォークを指します。

現在のイーサリアム2.0のクライアントのバージョンはv1.x.xとなっていますが、このアルタイルの実装によりv2.0.0となる次世代ネットワークバージョンとなるのです。ここで注意しておきたいのは、

 

「イーサリアム2.0は現在のDeFiなどが動くイーサリアム1.0と平行して存在するため、DeFiなどには一切影響がない」

 

という点です。

イーサリアム2.0がアルタイルの実装次に大きなバグやネットワーク問題などの不具合があってもDeFiやETH保有者には直接的な影響がない一方、ETH2バリデータはスラッシュされたりする可能性も0ではないためリスクについて理解が必要です。

フォークに問題があった際のリスクについては墨汁マガジンVol.509「イーサリアム2.0でBeacon Chainがフォークした場合の問題を図解で理解する」を参照してください。

 

アルタイル(Altair)のアップデート内容

ETH2におけるアルタイルのアップデート内容は主に

 

「内部的なバリデータの管理方法の変更」

 

が主となっいます。このバリデータ管理は非常に重要で、主にペナルティの方式を

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