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墨汁マガジンVol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」

目次
  • 1 Curve Finance(CRV)の解説一覧
  • 2 Yearn Finance vs Convex FinanceのTVL
  • 3 cvxCRVとyveCRV-DAOのペッグ崩れ
  • 4 CRVユーティリティトークンのリスク
  • 5 cvxCRVの仕組み
  • 6 Convex Financeの報酬体系
  • 7 仕組みが仇となりペッグが崩れる理由に
  • 8 cvxCRVの需要
  • 9 需要の前提が崩れる条件から見る欠点
  • 10 まとめ

Convex Finance(コンベックスファイナンス)やYearn Finance(ヤーンファイナンス)が提供するCRVのブーストをしながらイールドファーミングをすることができるDeFiプロジェクトでは、CRVをロックすることで得られるConvex CRVの”cvxCRV”やveCRV-DAO yVaultの”yveCRV-DAO”などを提供しています。これらのトークンはCurve Finance(カーブファイナンス)のCRVに裏付けされて発行される”ユーティリティトークン”であると表現できるでしょう。

一方でcvxCRVとyveCRV-DAOは両方ともCRVのペッグから外れており、その仕組みと需要から今後の長期下落トレンドにおいては非常にリスクの高いユーティリティトークンとなっているのです。本稿ではこれらCRVアグリゲーターにおける”CRVユーティリティトークン”へ投資したり、CRVをステーキングするべきではない理由とペッグが崩れる原因についてわかりやすく解説を行います。

Yearn FiannceのyVaultと運用戦略については墨汁マガジンVol.583「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組みPt.5 Vualtの最新の運用戦略と採用方法」を参照してください。

Curve Finance(CRV)の解説一覧

 

Vol.475「Curve Finaceのファーミングブーストに$CRVをロックするべきか?」

Vol.523「Curve Financeがインパーマネントロスを受けづらい理由」

Vol.524「図解で理解するCurve Financeのリスク Uniswapとは異なる流動性マイニングの注意点」

Vol.536「Curve FinanceでSynthetixのsBTCやsETH、sUSDプールを利用する際のリスクと注意すべき指標」

Vol.578「Curve FinanceのCRVファーミングAPYが低下し続ける理由 プールファクトリーとは?」

Vol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」

Vol.611「Curve Financeの流動性プールの選び方 ローリスク・ハイリターンな流動性マイニングの条件は?」

Vol.634「Curve FinanceのCRV/ETH流動性プールから見える問題と闇」

Vol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」

Vol.673「【図解】イーサリアム三大DEX(Uniswap,Curve,Balancer)の仕組みから比較するステーブルコインスワップ」

Vol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」

Vol.768「LidoのstETHをCurve Financeで運用する場合ステーキング報酬はどうなるのか?」

 

Yearn Finance vs Convex FinanceのTVL

Convex FinanceのcvxCRVとYearn FinanceのyveCRV-DAOは両方とも各アグリゲーターのCRVユーティリティトークンであり、自分で運用する委託するかで選択をすることができます。現在のDeFiのTVLではアグリゲーターとしてはConvex Financeがトップの52.1億ドルを獲得しており、Yearn FinanceはInstadappの次の3位となる12.1億ドルとなっているため、実質的に需要が高いのはcvxCRVであるということになります。

出典:DeFi Llama – イーサリアム上のDeFiプロジェクトのTVLランキング

 

cvxCRVとyveCRV-DAOのペッグ崩れ

その結果Yearn FinanceのyveCRV-DAO価格は約40%のペッグ崩れを推移しており、Convex Financeのローンチ後このペッグ崩れは継続して戻る気配がないのが現状です。

 

この解説を執筆時には少額でのcvxCRVのペッグは戻っていますが、定期的にペッグが崩れており1cvxCRV = 1CRVとなることは稀となっています。これはにはこのCRVユーティリティトークンの特性上しょうがないため、そのリスクを理解しておく必要があるでしょう。

 

 

CRVユーティリティトークンのリスク

CRVユーティリティトークンのリスクはyveCRV-DAOを見るとわかりやすく

 

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